マサイくんと仮面 (ページ43)

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マ：「美優、何か落ちたよ。」

佐：「えっ…ごめん。」

俺の部屋に美優が来て、カバンからスマホを取り出そうとしたら、手紙が一緒に出てきた。

マ：「手紙？」

佐：「うん。お母さんから。何か、開けるの怖くてね。」

マ：「あの動画の返事か。ちゃんと見ないと。このままじゃダメだって思ってるんだろ？」

佐：「そうだけど…」

マ：「俺が側にいるから。どんな事があっても、美優の味方だから。」

佐：「ありがとう。」

ソファーに座って、手紙を開封した。

俺は飲み物を持って来て、隣に座る。

母：『美優へ。
　動画ありがとう。
　前に美優が「愛の無い人との子どもを愛してた？」って言葉にハッとしました。愛だったのか、義務だったのか…ちゃんと、向き合ってあげれなくてゴメンね。今が幸せって思えるなら本当に良かった。彼に、この前の無礼を謝らないとと思ってます。そして、私が言える立場じゃ無いけど、あんなに美優を大事に思ってくれる彼とずっと幸せでいて下さい。もし美優が許してくれる時が来たら、ご飯でも食べに行きましょう。母より。』
　

マ：「美優、幸せになろうな。」

俺は肩を抱き寄せた。

佐：「うん。こんな私だけど、これからもマサの側にいさせて。」

マ：「当たり前だろ。」