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飲み物と、ホワイトボードを準備して美優の隣に座った。
マ：「この前ゴメンな。せっかく会いたいって言ってくれたのに。」
佐：『大丈夫。マサいなかったから、ぬいぐるみに構って貰った(笑)』
美優がホワイトボードに書いて見せてくれる。
マ：「えー、あの子に妬いちゃうな。」
微笑んでくれるけど、先日の自然体では無く、作った笑みだった。
マ：「あれから、お母さん何も言われてない？」
佐：『何も。連絡来なくなった。』
俯いて寂しそうな顔。
それから、俺のイベントの話や、今後の予定等を話した。
凄いじゃんとか、マサも歌うの？とか、ホワイトボードに書いてくれた。
そんな事して、楽しんでるとシルクが来た。
シ：「おっ、美優いんじゃん。久しぶり！」
美優も手を振って挨拶した。
次のイベントの相談があると言われて、シルクと話した。
その間、美優はスマホでゲームをしていた。
シ：「じゃあ、その方向で。さて、美優！勝負しようぜ！」
そう言って、美優の腕を掴んで、立ち上がらせようとした時、
佐：「！！」
美優が痛そうな表情をして、手を振り払った。
マ：「美優？」
シ：「腕、どうかしたのか？」
美優は分かりやすく腕を背に隠した。
シ：「見せてみろよ。」
マ：「怪我したの？」
佐：『怒らない？』
ホワイトボードにそう書いて俺らに見せた。
怒るって何？心配するなら分かるけど。
シ：「怒らないから、見せて。」
シルクが手を差し出すと、着ていた上着を脱いだ。
腕を見ると、思わず息を吞んだ。
左腕に、無数の傷が。
シ：「…辛かったんだな。」
シルクがそう呟いた。
あの日の夜、何だか生きている気がしなくて、何となくカミソリで切っちゃった。
そしたら、痛みがあってね。生きてるんだって分かったの。
それからも、突然生きてるか分からなくなる時が何度もあって…都度切って確認してたらこうなった。
美優が、ボードに書いて告白してくれた。
一部新しいのか、少し血が滲んでる所もあった。
マ：「ホントに辛かったな…」
俺は思わず抱きしめた。
美優は声無く涙を流した。
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作者名：ちゃぴこ | 作成日時：2019年12月7日 22時
