面接 ページ48
弥生 Side
マサイ:「マジで緊張する…何で、二人はそんな普通でいられる訳?」
幼稚園面接の日。
結愛は、いつもよりオシャレな服で大喜びしてる反面、マサイくんはかなり緊張している。
普段あまり着ないスーツを着てソワソワ…
弥生:「結愛、今日は幼稚園の先生とお話しするよ。練習したからお話し出来るよね?」
結愛:「ぁい!」
念の為にマサイくんの事は園に伝えた。
結愛は、時間があると子育てセンターで遊ばしていたからか沢山の親子がいても、不穏になる事も無く玩具で遊んでる。
先生:「では、次の方どうぞ。」
先生:「おはようございます。」
結愛:「はーよ!」
そう元気に言ってペコってお辞儀した。
先生:「上手に挨拶できますね。お名前教えて下さい。」
結愛:「ゆぁ!」
先生:「何歳かな?」
結愛:「んーっちょ…に!」
練習の時から、“さい”が言えなかったから、指で2を出すように教えていた。
練習させていない質問も、しっかり答えてくれて感動。
それから、結愛の事について色々質問された。
先生:「お父さんの職業を教えて頂けますか?」
マサイ:「You Tuberです。」
先生:「その事は結愛ちゃんはどれだけ理解していますか?」
マサイ:「カメラに向かって何かをしている位しか理解は無いと思います。」
先生:「園児さんや保護者さんの中には、あなたを知っている人もいると思います。そこら辺は?」
そっか。マサイくんに子どもがいる事は公表していない。
バレた時って事か…考えて無かったな。
マサイ:「結愛が理解出来るようになるまでは、一般人として生活させてあげたいと思っています。勿論子育ては一緒に行っていくつもりですが、なるべくマサイの子どもとして見られない生活をさせてあげたいと思います。ただでさえ、ハーフの子どもで苗字が皆と違うとかで、注目浴びそうですし。」
ちゃんとそんな事まで考えてくれていたんだ。
先生:「分かりました。こちらも、結愛ちゃんが通いやすい環境を作っていきたいと思います。結愛ちゃん。春になったら、毎日ここに来て一緒に遊ぼうね。」
帰りの車の中。
マサイ:「結愛、先生とのお話し上手だったぞ。」
結愛:「じょーじゅ?」
弥生:「うん。上手だった!あと、マサイくんカッコ良かったなぁ。」
マサイ:「俺?」
弥生:「結愛の事、色々考えてくれてるんだなと思って。」
マサイ:「そりゃぁ、弥生と俺の大切な宝物ですから!」
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作者名:ちゃぴこ | 作成日時:2019年11月5日 18時