プレゼント ページ37
弥生 Side
結愛に絵本を読んであげた。
弥生：「明日はパパが誕生日だよ。」
結愛：「これ？」
今読んであげていたのが、誕生日がテーマの絵本だった。
弥生：「そうだよ。パパにおめでとうって言わないとね。」
結愛：「わかったぁ！」
その後絵本に飽きたのか、スケッチブックを取り出し、クレヨンで絵を描き始めた。
でも、気に入らないのか何度も描き直している。
結愛：「ママ！みて！」
完成した絵を見せに来たけど…
丸がグチャグチャに描かれているような絵だから、何か分かんない。
弥生：「上手だね！これは何？」
結愛：「これ、パパ！これ、あー(結愛)。これ、ママよ。」
指さしながら教えてくれた。
どうやら私達家族の絵を描いたみたい。
弥生：「じゃあ、これをパパに誕生日プレゼントにしようか？」
結愛：「ぁい！」
マサイ：「ただいまー。」
結愛：「パパー！」
マサイくんが帰って来た声を聞いて、玄関へとんでいった。
マサイ：「結愛、ただいま。」
結愛：「パパ、もめでとーよ！」
マサイ：「もめでとうって何？」
弥生：「結愛、おめでとうでしょ？」
結愛：「おじぇめとー！」
マサイ：「まだ言えてないけどなｗｗで？何がおめでとうなんだよ。」
結愛：「パパ、はい。」
結愛がさっき描いた絵をマサイくんに渡した。
マサイ：「結愛が描いたんか？上手だなぁ〜！…で、これ何？」
結愛を褒めた後、小声で聞いてきた。
弥生：「おめでとうは明日なんだけどね。結愛、パパに教えてあげて？これ、誰だ？」
私が絵を指さした。
結愛：「パパ！」
弥生：「じゃあ、この人誰だったっけ？」
結愛：「あー(結愛)」
弥生：「じゃあ、こっちは？」
結愛：「ママ！」
弥生：「パパの為にプレゼント頑張って描いたんだよね？」
マサイ：「あぁ！俺の誕生日か！」
結愛：「おじぇめとー！」
マサイ：「ありがとな。」
マサイくんは嬉しそうに結愛を抱えて、リビングに向かって行った。
そして夜、結愛が寝てしまった後、さっきの絵を出してきた。
マサイ：「初めてのプレゼントだな。」
弥生：「感動じゃない？」
マサイ：「マジ嬉しい。1日早いんだけどなｗｗでも、今日の動画も100万再生超えたし、結愛から祝ってくれたし、最高の1日だぜ。」
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作者名：ちゃぴこ | 作成日時：2019年11月5日 18時
