マサイくんとの日常 (ページ1)

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告白　Masai　Side ページ1

Masai Side

夜景を見る為、車を走らせていた。

本当なら楽しい話しで盛り上がるべきなんだろうけど・・・
弥生ちゃんに気持ちを伝えようと考えたら、緊張してしまって何も話せなかった。

車を停めてもなかなか切り出せず・・・
あと一枚写真撮ったら伝えよう、あと一枚、ってズルズルと時間が過ぎていく。

男らしくねぇな、俺って・・・

そんな時、ふと前を見ると目を閉じて波の音を聞いている弥生ちゃんの姿があった。
さっきまでの明るく可愛い姿じゃなくて、綺麗で、でも消えてしまいそうな感じがした。

俺は無意識にシャッターをきった。

弥生：「盗撮じゃんｗｗ」

その笑顔で俺に勇気が湧いてきた気がした。

「弥生ちゃん・・・俺と付き合って欲しい」

私もと言ってくれた。凄く嬉しかったのに・・・
でも付き合えないって・・・目に涙を一杯溜めて言われた。

弥生ちゃんの涙は見たくなくて、思わず抱きしめた。

弥生ちゃんは理由を話してくれた。
その内容は、俺も同じ心配をしてた事で。
でも、俺の立場まで考えてくれてるのが、なんだか嬉しかった。

だから、シルクが俺に言ってくれた“本当にマサイのファンなら、マサイの幸せを喜ぶのが本当だ”といった言葉をそのまま伝えた。

俺はその言葉で安心できたから。

すると、俺の体を離して・・・
「これからよろしくお願いします！」って笑ってくれた。

俺は、この笑顔をずっと守りたいって思って、
もう一度強く抱きしめた。