【HQ】もう何もするつもりはなかった。【男主】 (ページ28)

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戻ってくる理由ページ28

東峰side

東「ｹﾞｯ…」

澤「ｹﾞｯて何だ!!」

大地と鉢合わせてしまった…

よし、逃げよう…

澤「おい逃げるな！」

東「だってお前起こると怖いんだもん！」

「「…………」」

澤「…聞いたろ？あの音駒が来るんだ
まぁ俺達からすれば音駒の事って
昔話みたいな感じで聞いてたし…」

澤「でも、よく話に聞いてたあの"ネコ"と
今俺達が数年ぶりの再戦ってなると
ちょっとテンション上がるよな」

東「……けど俺は
スガにも西谷にも合わせる顔がない。」

ーー

澤「…ひと月もサボった事とか
なんか色々気まずいとか、来辛いとか
そういうの、関係ないからな」

東「……」

澤「まだバレーが好きかもしれないなら
戻ってくる理由は十分だ」

東「！」

似たようなこと、あのマネージャーにも言われた。

澤「あ、それとな
エースに夢抱いてる奴も居るんだからな」

"ボールの重さがこう手にズシッとくるあの感じ"

"だから皆アサヒさんをエースって呼ぶんだ"

ｺﾞﾂﾞｯ

東「痛ッ!!?」

大地…

バレー、部活。

どうするのが正しいんだろう。

まだ、バレーが好きかもしれないなら…か。