8話 ページ9
その日は突然訪れた。
ジ「ネズミが一匹でた。」
急に届いたジンからのメール。
少し、嫌な予感がする。
「誰なの?」
ジ「スコッチだ。」
返って来たメールに、思わず指が震える。
スコッチ・・・NOCだったんだ。
あわてて支度を始める。
スコッチに前につけた発信機の位置を探す。
ライが近づいていってる・・・。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
「待って!!!」
すごく大きな音を立てて、ドアを開けると、ライに追い詰められているスコッチが目に入った。
ラ「なんのようだ、ミント。この男は俺が始末する。」
「・・・ここに、盗聴器の類は?」
ラ「ないはずだが?」
そっか・・・よかった・・・。
私は素早くスマホを操作し、他の組織の幹部の位置を見る。
近づいてきてるのはバーボンだけ・・・これなら。
「聞いてほしいことがあるの。時間がないから簡単に説明するわ。」
ライはまだNOCと確定したわけじゃないけど・・・多分この人は大丈夫。
「私ならあなたを助けられる。お願い・・・私についてきて。」
私の言葉に驚いたのか、言葉が出ない二人。
「私の名前は高梨 A。ある目的のために、組織に所属しているの。戸籍も用意できるし、お金もたくさんあるからなんとかできる。だから・・・私と来て。」
ラ「なぜ君がそこまでする?」
「私の目的のために必要なのは、組織の人だけ・・・。貴方達みたいなNOCは必要ないの。ほっといてもいいけど・・・後悔するのは嫌だから。」
すると、ライは真剣な顔つきで言った。
ラ「ミントが引き取るより、我々FBIが彼を保護するほうがいいだろう。」
ライの発言に少し驚く。
ライはFBIだったのね・・・。
スコッチは困ったように、口を開く。
ス「どうするの?」
「とりあえず、殺されたように見せて、その後、ライに保護してもらって。もう時期他のメンバーが来てしまうから・・・。」
こうしている間にもバーボンは・・・。
焦りと不安で胃が痛くなりながら、私達は作業を始めた。
100人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もなか | 作者ホームページ:http://hp/Aaar
作成日時:2024年1月24日 21時