復讐の中の甘い恋 (ページ7)

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　６話ページ7

任務の日になった。

私とバーボンは近くのビジネスホテルに変装して潜入。もちろん、防犯カメラは細工済みで記録が残らないようにしている。ベルモットとスコッチはそれぞれターゲットの近くに行かせて、タイミングを見て、連れ出すように指示。キャンティとライは狙撃ポイントに行き、出番に備えている。

　バ「ターゲットにはまだ動きはないそうですよ、ミント。」

「そうですか。今とにかく様子見ですね。」

ぎこちない雰囲気・・・この前、逃げるように帰っちゃったからな・・・。

あのあとバーボンに出くわさないように、必死に避けてたし・・・安室透という人物についても調べて、大体のプロフィールはわかったし・・・。

無知ほど怖いものはないからね、念入りに調べましたよ。

　バ「・・・そういえば、最近はちゃんと寝てるんですか？」

ここのところの数日間は、はっきり言ってあまり寝れていない。

仕事が忙しいのもあるけど、それよりも悪夢にうなされることが多いのが原因だ。

まぁ、そんなことをバーボンに言う気はなく、

「えぇ、ぐっすりですよ。バーボンこそちゃんと寝てください、隈、すごいですよ。」

　バ「貴方に心配されるなんて光栄ですよ・・・。ですが、貴方も隈がひどいようですよ？コンシーラでは隠しきれないくらいのね・・・。」

「バレてしまいましたか。さすが探偵さん・・・洞察力に優れていますね。」

　バ「・・・知ってましたか。さすがは組織１の情報屋というところでしょうか。」

鋭い目つきで私を見つめるバーボンに、なんて返そうか悩んでいると、イヤホンからベルモットの声がした。

　べ「ターゲットに接触できそうだから、声をかけてみるわ。作戦スタートよ。」

「はい。お願いします。」

ハッキングした防犯カメラでベルモットたちの動きを観察する。

おそらく、ベルモットがハニトラを仕掛け、スコッチは非常事態に備え、狙撃ポイントで待機しているキャンティかライが狙撃する・・・そんな流れだろう。

まぁ、今回は新入りのテストみたいなものだから、そこまで大変じゃないし、大丈夫だろう。

隣りにいるバーボンは真剣にパソコンの画面を見つめている。

真面目だなぁ・・・。