36話 ページ40
蘭「・・・Aさん、顔色悪いですけど、大丈夫ですか?」
「うん。蘭ちゃん、ありがと・・・。」
組織のことを考えるだけで、吐き気がする。
もし、零がバーボンとしてここにいるなら、きっと一緒にいるのはベルモットだろう。
でも、さっき乗客を見たときは、それらしき人なんていなかった。
誰かに変装している?
一人で悶々と考え込んでいると、シェリーとコナンくんが私の顔を覗き込んだ。
コ「Aさん、大丈夫?何かあった?」
コナンくんになら言ってもいいかもしれない。
そう思ったときだった。
スマホの通知音が鳴った。
それは安室さんからで、「後で話がある。」とメッセージが来ていた。
やっぱり・・・何かあったんだ。
だけど、コナンくんにも何も言えず、毛利探偵が事件を解決していくところを私は憂鬱な気持ちで見ることしかできなかった。
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考えがまとまった頃、ちょうどよいタイミングでコナンくんとシェリーに話しかけられた。
コ「ちょっといい?」
首を縦に振ると、コナンくんは私を近くの個室に案内した。
コ「薄々気がついてると思うけど、ここには奴らがいて、灰原の命を狙ってる。今はベルモットはなんとか食い止められてる。」
なんとなくわかってはいたが、いざ聞くと不安と恐怖が頭を支配した。
コ「安室さんの方もなんとかできそうなんだけど、Aさんにはその間、灰原のことを守っていてほしいんだ。俺は居れないから・・・。」
「わかった。」
仮にも長年組織に居た身だ。シェリーだけなら私一人でどうにでもなる。
私の返事にコナンくんたちはホッとしたような表情を見せる。
コ「じゃ、灰原たちはここで待機な。」
そう言って嵐のように立ち去っていくコナンくん。
すると、シェリーが言った。
シ「ねぇ、ミント。あなた、安室さんとかいうあの男のこと、好きなの?」
えっ!?
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作者名:もなか | 作者ホームページ:http://hp/Aaar
作成日時:2024年1月24日 21時