復讐の中の甘い恋 (ページ33)

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　３０話ページ33

私とコナンくんが話している中、安室さんがとても機嫌が悪いのに気がついた。

え、何？

まさか小学生相手に嫉妬したとかじゃないよね？

思わずドギマギしていると、安室さんはにっこり笑って言った。

　安「あの・・・沖矢昴さんとはどのようなご関係で？」

そこでハッとした。

そういえば、秀一と零はスコッチの一件があってから仲が悪いんだった。

それに・・・多分この反応からして沖矢昴が赤井秀一だということを、零は知らない・・・。

自分の顔が真っ青になっていくのがわかる。

あぁ、そういえば秀一、沖矢昴の正体を零にも言ってないってアメリカにいるとき言ってた・・・。

コナンくんをちらりと見ると、同じく顔を真っ青にしている。

安室さんは繰り返す。

　安「・・・どういうご関係で？」

もう必死に頭をフル回転させた。

「古い友人なんです。何度か一緒に食事もして・・・。」

すると、安室さんは鼻で笑った。

　安「そうなんですか？でも、あなたがアメリカに行った理由を知ってるなんて、よっぽど仲の良い友人なんですね。」

あ、墓穴ほったかも。

コナンくんはいつの間にか頼んだアイスコーヒー飲んで、会話に混ざってこないし！

「アメリカに行った後に連絡を取ったんです。ほら、心配させたら良くないかなって。アメリカに行った理由も、適当に誤魔化したし・・・。」

　安「僕には連絡してくれなかったのに、その人にはしたんですね。」

うっ、苦しい！

誤魔化すたびに、どんどん立場が苦しくなっていく。

コナンくんはいつの間にかハムサンドを食べてるし！

えい！もうどうにでもなれ！

「もうこの話は今度にしましょう！私の友人の話はつまらないと思いますし・・・安室さんはこの数年間何をされていたんですか？」

そう私が話を変えると、安室さんはにっこり笑って言った。

　安「とても忙しくしていましたよ、ある女性のお陰でね。」

あぁ、怒ってるんですね！？

心の中でごめんなさいと謝罪して、私はアイスコーヒーを飲んだ。