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 24話 ページ27

バ「ジンからの呼び出し・・・ですか。少し不安ですね。」

あの日から一週間。私はあのプロポーズの返事をまだしていない。

あまりにも急だったのと、あのときの私はとてもそんなことを考えられる程の余裕がなかったから。

バーボン・・・降谷零はそんな私を少しも責めず、待っていてくれている。

その優しさに、私はどうしても甘えてしまうのだった。

「そうなんですよ。少し不安で・・・。でも、他の幹部も呼び出されてるみたいです。」

すると、バーボンはの携帯にもジンからのメッセージが届いた。

 バ「・・・僕もお呼び出しをされたみたいです・・・。なんでしょう?」

時間は今夜、9時。

なんとなく、嫌な胸騒ぎがするが、あまり気に留めることはなかった。

_________________________________________

「まったく・・・。ジン、なんのようですか?」

約束の時間になり、私とバーボンは一緒に目的地へと向かった。

もうみんな揃っているようで、ジンは一人で笑っている。

 ジ「役者は揃った。ショーの始まりだ・・・っ!」

何を言ってるの?

すると、大きい爆発音が上から響き渡った。

「っ!ちょっと、ジン!どういうことですか!?」

 ジ「疑わしき者は罰す・・・それが俺のやり方だ。ミント、お前の正体なんてずっと昔にわかってたんだぜ。なぁ、バーボン。」

ちょっと、待って。

展開に追いつけない。

どういうこと?だってバーボンは・・・

 バ「すみません。貴方に、嘘をついていました。車でジンからのメッセージが来たとき、ミントを始末すると・・・そう、メッセージが来てたんです。」

「うそ・・・。」

 ジ「はははっ!!!最高のショーだなぁ!おい、ベルモット、いくぞ。バーボン、お前が始末しとけ。」

そう言って、ジンたちは部屋から出ていき、私とバーボンだけが残る。

バーボンは悲しそうにこちらに銃口を向ける。

 バ「本当は、僕もこんなこと、したくありません。でも、どうしたらいいか・・・。」

けたたましい爆発音がどんどん鳴り響く。

もう時間はないみたい。

「ねぇ、バーボン。最後に聞いてほしいことがあるの。」

私は頑張って、笑顔を作って言った。

「私、プロポーズされたとき、嬉しかったよ。ねぇ、あの返事、今してもいい・・・?」

バーボンが頷くのが見える。

「答えは、はい・・・。私に愛を教えようとしてくれて、ありがとう______。」

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作者名:もなか | 作者ホームページ:http://hp/Aaar  
作成日時:2024年1月24日 21時

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