２２話 ページ25
あれから数日がたつが、全く任務が入ってこなくなった。
まぁ、他の幹部は忙しそうだが。
任務が無い分、久々にゆっくり寝れるなぁ・・・！
そんなことを考えながら、私はベットに入って目を閉じる。
すぐに睡魔に襲われ、眠りにつく・・・が。
「＿＿＿＿＿＿＿ごめんね、A。」
「お母さん！お父さん！なんで！？なんでよーーーーーっ！！！」
赤い液体が、両親から流れ出る。
その横には、冷たく嘲笑っている、ジンの顔が＿＿＿＿＿。
「いやぁ！！！」
バ「大丈夫ですか？・・・ひどくうなされていたようですけど。」
悪夢にうなされて、目が覚めると、焦った表情を浮かべているバーボンが目に入った。
「バーボン・・・。ねぇ、この前の話、覚えてる？」
私が急にそんなことを言い始めたもんだから、バーボンは驚いた表情を浮かべながらも、ゆっくりと首を縦に振った。
「バーボンは私のこと、捕まえたくないって言ってくれたじゃない？私の心は自由だって・・・嬉しかった。でもね、私にはもったいない言葉なの。」
自分の大切にしていた両親も守れず、復讐も私に力がないから成し遂げられない。
長く組織にいる分、増えていくのは罪の数のみ＿＿＿＿。
なぜ生きてるのかも、わからないの。
いつの間にか出てきた涙に驚きつつ、私はバーボンに訴えた。
そんな私を、バーボンはまっすぐ見つめて、こう言った。
バ「君はまだ、本当だったら高校生だったよな。そして、君の両親が殺されたのは中学生、いや、小学生の時。そんな自分の身も守れない子供が、自分より遥かに大きい大人を二人も守れるか？普通は、無理だ。」
バ「自分を責める必要はない。君が今、一番考えるべきなのは両親の気持ちだ。君がジンに復讐をしても、両親は喜ぶか？君を危険に晒したと、悲しむかもしれない。君が犯罪に手を染めてしまったと、自分たちを責めるかもしれない。」
バーボン・・・いや、降谷零の言葉に、涙が止まらない。
降「君が大事だったから、両親は最後まで君を守ったんだ。その思いを・・・無駄にはしてほしくない。」
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作者名：もなか | 作者ホームページ：http://hp/Aaar
作成日時：2024年1月24日 21時
