20話 ページ23
あの話から一週間。
そろそろ返事をしないといけないと、私は少し焦っていた。
でも、いくら考えても、ジンにまだ復讐を遂げてない今、組織から抜けることは考えられなかった。
悩みすぎて、胃に穴があきそう・・・とか思っていると、そのときは突然やってきた。
ジ「バーボンを調べろ。」
いつものバーで、ジンにそう言い渡される。
ジンはバーボンのことを嫌っている。
いつもニコニコしてるバーボンが胡散臭いと・・・NOCのようだからという理由で。
まぁ、実際にNOCなのだが。
ジ「やつの動きが最近怪しい。調べとけ。ネズミかどうかをな・・・。」
「了解しました。」
まさか、そんな命令がされるとは思わなかった。
彼に一度、相談をするべきか。
あぁ、でも、公安警察って、身を犠牲にするところあるからな。スコッチみたいに。
あのときは運良くライも私もいたから助けられたけど、今回はわからない。
どうしたら助けることができる?
そもそも、私が助ける意味は・・・?
どんどん悩みは増えてく一方。
あぁ、お母さん、こういうとき、どうしたらいいの?
呼びかけても返っては来ない虚しさに、私は一人、寂しさを覚えた。
100人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もなか | 作者ホームページ:http://hp/Aaar
作成日時:2024年1月24日 21時