18話 ページ21
安「いらっしゃいませ!Aさんじゃないですか!どうぞ、カウンター席の方へ!」
「ありがとうございます。」
そう言って案内してくれたのは、いつものカウンター席。
安「アイスコーヒですよね?今日は試作品のケーキがあるので、ぜひ食べていってください!」
「あ、お願いします・・・。」
ニコニコしながら接客をしてくれる安室さん・・・バーボンはやっぱりかっこいい。
同時にあのパーティーの日のことも思い出す。
安「あの、聞いてほしいことがあるんですけど、いいですか?」
「まぁ、今私達しかいませんし、別に構いませんよ。そんなに大事な話なんですか?」
困った表情で頷く安室さんに違和感を覚えながらも、了承する。
すると、安室さんはお店を閉めて、隣の席に座った。
安「君は組織が好きか?」
「いえ?全く好きではありませんけど?」
バーボンに即答で返事をすると、バーボンは苦笑いをした。
バ「君はなぜ組織に入っているんだ?」
「なぜって・・・貴方に言う必要あります?・・・って、そんな悲しそうな顔しないでくださいよ。」
冷たく距離を置くような言い方をすると、バーボンは悲しそうな笑みを浮かべた。
「・・・ジンに復讐するためですよ。私の両親は幼い頃ジンに殺されたから。」
バ「もし、貴方に組織を抜けてほしい、と言ったらあなたはどうしますか?」
今まで考えたことがなかった話題に、少し戸惑う。
テキトーに返しても良かったが、バーボンの表情はとても真剣で、私も必死に考えた。
「そうね。今はなんとも言えないですけど・・・復讐を遂げるまでは組織からは抜けれません。」
するとバーボンはすかさず、
バ「僕がかわりに果たすとしたら?」
「・・・・何を言ってるの?」
バ「僕は、あなたを捕まえたくないんです。」
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作者名:もなか | 作者ホームページ:http://hp/Aaar
作成日時:2024年1月24日 21時