砂時計 ページ41
「彼女とは別れた」
そう聞こえた瞬間
時間が止まったように
周りの音が遠く感じた。
『今、なんて…』
SH「もう3ヶ月経つかな…？」
『そんな…どうして』
SH「うーん、遠距離だったから寂しい思いを
させちゃってたのかも。」
SH「友達に戻ろうって言われちゃってさ」
思いがけないソンファ先輩からの言葉に
声が詰まる。
こういう時何て言えば良いんだろう
『理由…聞いてないんですか、？』
SH「うん。聞いちゃいけないと思って」
何故か自分のことじゃ無いのに
胸がざわざわしている。
私はこの話を聞いて何を思っているんだろう
自分の気持ちなのに自分が1番分からない
応援してたカップルが
別れたような喪失感と残念さと…
『…。』
応援してた…？
きっと私はホッとしてる。
ソンファ先輩が別れたこと
そしてソンファ先輩の彼女という存在が
居なくなった事に。
ソンファ先輩にとっては悲しいこの出来事が
私にとっては嬉しい出来事だなんて
SH「何かやらかしちゃったんだろうな」
僕っていつもそうなんだ、と
寂しそうに笑うソンファ先輩。
SH「いつも大事な所でミスするし…」
SH「皆は僕に憧れをもってくれているけど
実際はそんな人じゃないよ」
『そんな事…』
SH「ダメな所を必死に隠してるだけ…」
違う。
そんな事ない
最初に目を惹かれた時は
近付けたらいいなって思ってた。
ダンス部に入って、先輩みたいになりたくて
お世辞にも上手いと言えないダンスを
必死に練習した。もちろんサニやウヨンにも
刺激を受けていたけど、先輩を追いかけている内に
先輩の優しさを知った。
だからあんなに輝いているんだ、
だから人が集まるんだって
自分だけじゃなく他の人にも光を照らせる人だから
皆がソンファ先輩を求めるんだ。
でも…
確かに
私が見てきたソンファ先輩は
良い所しか知らない
良い所しか見れないのは
私がそれ以上の関係に行けない、
ダメな所を見せられる相手じゃないから。
「好きになるのもう辞めなよ」
ふいに頭に響くサニの声。
なんでよりによって今思い出すんだろう
自分の感情に自分で責任を持てなくなるぐらい
グチャグチャで。
何も言えなくなると言葉の代わりに
すぐ涙が出て来るのは
小さい頃からの悪い癖。
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ナナ(プロフ) - わぁ！！更新ありがとうございますTT、、！嬉しすぎます！これからも陰ながら応援してます！ (10月3日 1時) (
レス) id: b741dd8cc5 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 1日で読み切ってしまいました！とても素敵なお話で、主人公の思いにキュンキュンしながら読み切ってしまいました。更新されてないの分かってましたが読み進めると止まらない〜。続きを待ってる人沢山いると思います。お忙しいかも知れませんが首を長くして待っています (9月21日 5時) (レス) @page34 id: 8fa7639a9a (このIDを非表示/違反報告)
Ｌ - いつも楽しく読まさせていただいています！これからも楽しみにしてます！ (2021年10月3日 20時) (レス) @page1 id: 7b54d3678c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こさめ | 作成日時：2021年10月2日 3時
