新しい靴 ページ40
- seonghwa side -
《今日は朝から曇りの予報で、
午後からは雨の予報が出ている所もあり…》
「曇りか…」
どうりで朝なのに暗いわけだ
寝起きでまだ目も開いてない状態だが
テレビを点けて天気を確認する。
ベッドの上のグシャグシャになった毛布を綺麗に直して
寝癖のついた髪を撫でながらクローゼットを開けた。
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少し早く着くように家を出たが、
バス停には既にその子が待っていた。
ベンチに座り遠くを見つめるその子は
暗い天気のせいか少し落ち込んでいるように見えた。
『ソンファ先輩、これどう思いますか?』
目当てだったショップに入り、靴を選んでいると
その子は気に入った靴があったらしくそう聞いてきた。
身に付けていたのは
真っ白なシンプルなスニーカー。
派手な色やデザインでは無いけど、
パウダーブルーのような
柔らかい青色のシャツに
グレーのミニスカートを合わせていたその子に
白のシンプルなスニーカーはとてもよく似合っていて
「とても似合ってるよ」
そう伝えると、
『じゃ、これにします』
と嬉しそうに微笑んだ。
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それぞれ買い物を終えて、ショップを出た後は
僕の提案でカフェへ。
「だいぶ靴選ぶの迷っちゃったし、
歩き回って疲れたでしょ?」
朝からどこか浮かない顔だったけど
どうやら天気のせいじゃないみたい。
「私の問題だから大丈夫です…」
そう言いながら否定しているけど
頑張って笑顔を保とうとしているんだろうな
「…僕じゃ力になれない?」
そう思ったのは本心だった。
僕を見てくれる君のキラキラした目が、
いつもの暖かい笑顔が見たいと
思ったから。
少し間が空いた後、言いにくそうに
話し始めた。
「私は、ソンファ先輩と彼女さんにとって
邪魔になっていないですか…?」
どうやら僕と彼女の邪魔になっていないかと
気にしてくれていたらしい。
そんなこと…
君が気にかける必要なんか無いよ
「彼女とは別れたんだ」
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ナナ(プロフ) - わぁ!!更新ありがとうございますTT、、!嬉しすぎます!これからも陰ながら応援してます! (10月3日 1時) (レス) id: b741dd8cc5 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 1日で読み切ってしまいました!とても素敵なお話で、主人公の思いにキュンキュンしながら読み切ってしまいました。更新されてないの分かってましたが読み進めると止まらない〜。続きを待ってる人沢山いると思います。お忙しいかも知れませんが首を長くして待っています (9月21日 5時) (レス) @page34 id: 8fa7639a9a (このIDを非表示/違反報告)
L - いつも楽しく読まさせていただいています!これからも楽しみにしてます! (2021年10月3日 20時) (レス) @page1 id: 7b54d3678c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こさめ | 作成日時:2021年10月2日 3時