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重なり ページ37

- san side -



「心配して欲しいなんて頼んでない」



またこの言葉を言われるなんて



僕はどうしてこうなんだろう。



先輩には彼女がいる なんて


Aが痛いほど知っているのに



悲しそうな顔をして僕の前から去った後


Aは教室にも戻って来なかったし、


次の日も学校に来なかった。

.
.
.
.

何故こうなったんだろう?



Aがソンファヒョンと会っていると
知った時にモヤモヤした理由



Aが嬉しそうにソンファヒョンの話を
するのがつまらなかった理由




1年生のイベントの時にソンファヒョンの事を
諦められないと話したAを心から応援出来なかった理由




イベントの夜の帰り道、Aが僕に言ってくれた言葉
を僕だけしか覚えていないと知って
何故あんなに腹が立ったのか




きっと




僕はヒョンに嫉妬している。




ヒョンばかり見て僕の事を
見てくれない君の事が好きだから



.
.
.
.
.


- wooyoung side -




「A学校休みだけど何か聞いてないの?
昨日も途中で帰ったみたいだし。」



SN「…さあ」



隠し事が出来ないサニの絶対何か知っている時の返事




「また喧嘩か…次は何日間冷戦状態が続くのやら…」



SN「ウヨナは…Aがソンファヒョンと
会ってるって聞いたらどう思う?」



「別に…まあ頑張れぐらい?なんだよ急に」



SN「普通はきっとそうなんだよね」



「何の話?」



SN「僕、駄目なんだ。頑張れなんて思えなかった。
ずっとどこかに引っかかってて。ソンファヒョンと
くっついて欲しく無いって」



流石に恋に疎い俺でも気付いた。



そういう事なんだ



SN「多分Aが好きなんだ」



「そっか。」



去年のイベントの時、ヒョンとの恋を諦められない
と話したAを見つめるサニの顔が曇っていたのを
思い出した。



あの時から隠していたのか
それとも自分でも気が付かないようにしていたのか




SN「それで言っちゃったんだ。ヒョンには彼女がいる
やめた方がいいって」


「うん。」



SN「心配なんかしないで、
サニに心配して欲しいなんて頼んで無いって」



その言葉にハッとなった。



SN「僕はどうしてこうなんだろう」



中学生の時も今と同じ表情でそう言ってた

あいつの恋愛へのトラウマと

ある人の存在を思い出すから。


「サナ、Aはあの女とは違う。確信はないけど…
大丈夫だって。もう忘れろよ」




Aには悪いけど今は何よりサニが心配。

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ナナ(プロフ) - わぁ!!更新ありがとうございますTT、、!嬉しすぎます!これからも陰ながら応援してます! (10月3日 1時) (レス) id: b741dd8cc5 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 1日で読み切ってしまいました!とても素敵なお話で、主人公の思いにキュンキュンしながら読み切ってしまいました。更新されてないの分かってましたが読み進めると止まらない〜。続きを待ってる人沢山いると思います。お忙しいかも知れませんが首を長くして待っています (9月21日 5時) (レス) @page34 id: 8fa7639a9a (このIDを非表示/違反報告)
- いつも楽しく読まさせていただいています!これからも楽しみにしてます! (2021年10月3日 20時) (レス) @page1 id: 7b54d3678c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こさめ | 作成日時:2021年10月2日 3時

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