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『というわけで…家から抜け出してきました…』
SH「…え?本当に?」
私の話に驚いた様子を見せるソンファ先輩。
SH「お母さんに怒られない?」
『あ、バレてないので多分大丈夫だと…』
SH「そっか…なら良かった…
ん?良かった…のか?良くないか…あれ?」
ごめん、分からなくなっちゃった…と
首を傾げる先輩。
ソンファ先輩っていう人はとことん甘い
ふわふわで白に近い金髪が綿菓子みたいだと
ウヨンが言っていたけど、まさにそう。
恋愛をほぼなにも経験してこなかった私には
綿菓子より甘すぎる。
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住宅街から少し離れた公園の隅
街灯が一つポツンと佇む場所で音楽を控えめに流し
練習を始めた私達。
SH「少し休憩しようか」
休んでて、とソンファ先輩の声に
近くにあった階段に座り込むと同時に
ソンファ先輩は僕も少し練習していい?と
携帯を操作して音楽を変えた。
途端に目つきが変わる先輩
そういえば先輩のダンスをこんな近くまで見たのは
初めてかもしれない。
一つだけ寂しく点いていた街灯の光が
まるでステージのスポットライトみたいだった。
公園でさえも自分のステージにしてしまうソンファ先輩
飲もうと開けたペットボトルを
忘れるぐらいに引き込まれるダンスだった。
踊りながらも「違うな…」なんて言いながら
納得が行くまで修正していくソンファ先輩
SH「ここの振り、こうするのと…
こう踊るのどっちがいいかな?」
私にも聞いてきたり。
『ソンファ先輩が、輝く理由はこういう所なんですね…
ダンスに関して妥協を許さない、
たとえどんなに小さく短い振りであっても』
休憩、と水を飲むソンファ先輩にポツンと漏らす。
SH「そういう風に僕の事見てくれて、嬉しいけど
僕はそこまで凄い人じゃないよ笑」
SH「ただ楽しんで踊るのが好きなだけだよ。
君もそうでしょ?」
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ナナ(プロフ) - わぁ!!更新ありがとうございますTT、、!嬉しすぎます!これからも陰ながら応援してます! (10月3日 1時) (レス) id: b741dd8cc5 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 1日で読み切ってしまいました!とても素敵なお話で、主人公の思いにキュンキュンしながら読み切ってしまいました。更新されてないの分かってましたが読み進めると止まらない〜。続きを待ってる人沢山いると思います。お忙しいかも知れませんが首を長くして待っています (9月21日 5時) (レス) @page34 id: 8fa7639a9a (このIDを非表示/違反報告)
L - いつも楽しく読まさせていただいています!これからも楽しみにしてます! (2021年10月3日 20時) (レス) @page1 id: 7b54d3678c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こさめ | 作成日時:2021年10月2日 3時