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第10話 教えて ページ15
no side〜
静かな空間の中、ペタペタと湿布を貼る音だけが鳴り響く
A「はい、これで終わり。でもまだ体痛いだろう？痛みが引くまでここで休んでいきな」
我々学園の保健室の先生、Aは少し不服そうに治療した男を見る
彼の背中には何かで殴られたような大きな青アザが出来ていた。しかも出血までしていた。他にも、服から丁度隠れる箇所にいくつも傷があった
A「なあ、そろそろ教えてくれないか？この傷のこと。流石にもう一週間だぞ？どうせ明日もつけて来るんだろう？このまま黙ってると、もう手当てはできないぞ。いいのか？」
??「........」
当の彼は保健室に来たときからずっと黙ったままだ。動こうともしない
A「本当に話す気はないのか？」
もう一度訪ねても彼は一向に喋ろうとしない
Aはそんな彼に呆れたのか、深いため息をつく
A「お前が言わないなら、俺から言わせてもらうよ。...いじめられているんだろう、お前」
彼の手がピクリと動いた
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作者名：J | 作成日時：2021年2月15日 18時
