愛のない結婚3

____ ページ42

喉が渇いて冷蔵庫に水をとりに来るとリビングで寛ぐジンさんから辛いという単語が聞こえた











「ジンさん、まだ体辛いですか？」











そう声をかければびっくりした顔で私を見るジンさん




テレビで見るその顔は嘘の表情じゃないってわかるから内心ガッツポーズして脳内に永久保存













「やー、驚かさないで！
体のことじゃない気持ちのことだから気にしないで！」




「わかりました、ホットミルクでも入れましょうか？
気持ちも落ち着きますよ」












そう言えばありがとうって笑ってくれるから調子乗ってホットミルクを作る





ジンさんの分と自分の分も













マグカップを２つ並べてミルクを注げば




形だけの夫婦完成









その光景がいつ見ても嬉しくて




でもどこか寂しくてすぐさまジンさんのマグカップだけ持ってジンさんのもとへ行く
















「お待たせしました」




「やー、ありがとう」




「ごゆっくりお過ごしください」




「ちょっと待って」




？




「Aちゃんも自分の分作ったんでしょ？せっかくなら一緒に飲もう」














そう言ってソファの端に座り直すジンさん









え、いいんですか










お揃いのマグカップを使ってる私が横に座っても



















……ん？





待てよ















これってジンさんと同じマグカップってバレない？







ARMYってバレちゃうんじゃない？

____→←知ること【JN】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す