愛のない結婚3

大事にしたい【NJ】 ページ11

朝起きればどこか喉の調子が悪くて、頭の回転がいつも以上に遅い気がした












「おはようございます」













それでも当たり前にナムジュンさんは仕事に行くわけで朝食を用意して……





んー、やっぱりなんか体がだるい














「今日、彼女と話してきてもいいですか？」










ぱっと彼の顔を見ればすごく申し訳なさそうな顔して下を向いている





ナムジュンさんが彼女と言うのは今活動休止中の歌手のあの子




歌番組でナムジュンさんが庇ってたあの子












「わかりました、家空けておいた方がいいですか？
きっと外で会うとまずいことありますよね……」




「すみません、ありがとうございます
会う場所はいつも決まっていたのでそこで会ってきます」




「……はい」












いつもの場所……





その言葉が私を傷つける












ナムジュンさんを好きと自覚すれば醜い感情が私を支配する






こんなに1人の人を一途に思ってる













ナムジュンさんに愛されている彼女が羨ましい



















「では行ってきます、夕飯は家で食べます」




「わかりました、行ってらっしゃい」
















玄関の扉が閉まるのを確認して地面に座り込む






ナムジュンさんがついに2人で彼女に会うことからのショックか




それとも本当に体調が悪いのか……













重い体をソファまで動かして私は目を閉じた

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