愛のない結婚２

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すっと伸びてきた手が私の頬に触れる






頬に触れている手は熱を帯びていて












「何？」











変な雰囲気を醸し出す







どこか緊張が伝わるその手をそっと避けるようにそっぽを向けば今度は両手で頬を掴まれた













「ねぇ、早く着替えな？」





「見られてたら着替えられないよ」




「あ、そっか
ごめん今出ていくから手離して？」




「Aは僕のことまだ嫌い？」




「え」




「僕は嫌いかわからない」




「何言って」




「このままキスしたらきっとAは怒るだろうな
でも夢ならいいよね」




「は？ちょっと夢って




んっ」












頬を包んでいる手に少し力が入ったと思ったらジョングクの顔が近付いてきて優しく唇に触れた











「どうしよう、風邪うつっちゃうね」












なんて子供みたいに笑って














「でもいいよね、夢だもん
風邪なんてうつらないもんね」




「ちょっ、待って



んっ、やぁ」













次第に深くなるキス




自然と漏れる声に抵抗できない私












抵抗できないのはきっとジョングクが私の頬を掴んでるから








フリーな手がジョングクの胸を押せないでいるのは……















なんでだろう

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