愛のない結婚２

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仕事が終わりスマホを開けばジミンからのメッセージが入っていた












“仕事何時に終わる？今日は早く終わったから待ってるね”










メッセージを受信したのが午後4時








急な残業で会社を出た今が午後の9時















最悪










せっかくジミンとたくさん話せるって思ったのに





別に親が嫌いなわけじゃない





それに借金だってもうしょうがないと思ってた







でもそれがなければって考えてしまう私は本当最低な娘だ











スマホを鞄に入れて最寄の駅に向かう



















「お姉さん、今帰り？」




「……急いでるんで」











急に後ろから肩が叩かれて声をかけられる





タイミングの悪さに苛立ちを覚える












職場のある場所の治安の悪さを恨みたくもなる

















「そんなに急いでどうしたの？」




「……」










ん？





どこかで聞いた声















「そんなに僕に早く会いたかった？」











ぱっと顔を上げれば変装している不審者、ジミンがいた






黒い帽子を深く被って夜なのにサングラス











「なんで」




「遅いから心配できちゃった」




「ごめ、ん」




「こういう時はありがとうでしょ？」




「ありがとう」

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