私は知らない(UNDERTALE)

見つかる ページ3

｢そこまでだ｣

無数に飛び交っていた雪玉がすべて空中で飛散する

え、、、

ナイトメア！？

｢おい、Aさんよぉ、、、。家出なんて感心しないな、、、｣

目の前には触手を四方に大きく伸ばしているナイトメア

私の視界が陰る

わかっているとは思うが、とナイトメアは壮絶な笑みを浮かべる

｢お仕置きだ｣

お仕置き

以前も食らったことある

思い出した今ならわかるけど、ナイトメアは怒らせるとまずいタイプだ

嬉々として痛めつけられる

なんだっけ、EXPが上がってボコられたときよりは少しマシなのがちょくちょく

確か、あの笑顔がトラウマだった

その頃はクロスとナイトメアだけだったから、ナイトメアの好きに扱われてた

覚えてない頃が懐かしいな、、、

あの頃は脳天気に優しいとかなんとか言ってた

怒ってないときは普通に接することができるぐらいには手加減されてたけど

手が軽く震えるのをもう片方の手で抑え込み、深呼吸する

家族と普通に暮らした経験から、ああいうのは洗脳っていうのを知った

感覚遮断と、アメとムチ

別に、私の意識的には怯えてるつもりはない

が、体のほうがどうしても震えるな、、、

ナイトメアさん？約束を果たす気があるなら、教育方法変えたほうがいいですよ？

心のなかでつぶやく

｢どうしたの、、、？｣

フリスクが慌て、マスタードは攻撃しまくってるが、ナイトメアは物ともしない

｢喧嘩師に来たわけじゃないからな、お別れ言っとけ。運が良けりゃまた会うさ｣

ナイトメアは予想外に優しく声をかけてくる

ただし、顔は不機嫌そうだ

｢、、、約束分ぐらいは優しくしてやる｣

私の思考を読んだナイトメアが付け加える

へえ、ナイトメアでもそのぐらいの優しさはあるわけだ

｢あるんじゃない、仕方なくだ｣

はいはい

不機嫌そうなナイトメアに適当にあわせる

私が正直じゃないなら、ナイトメアも相当素直じゃない

｢はぁ、、、。まあいい。もう行くぞ｣

｢わかった。じゃあねー！！｣

ﾌﾘ｢え、知り合い？じ、じゃあねー？｣

ﾏｽﾀｰﾄﾞ｢お前は二度とくんな｣

ﾎﾞｽ｢また遊びに来るといい｣

それぞれの言葉でお見送りされつつフッと転移する


が、転移先は私のよく知る闇AUじゃない

｢え、ここどこ？｣

｢お前のことで揉めるのもめんどくさいからな、別の家用意したんだ｣

、、、え？

独占欲強すぎない？

というか、このパッと見かなり凝ったでかい家にふたりきりですか？

、、、嫌な予感しかない、、、

昔の話→←平和になったAU

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す