伊吹2号はやめねえ！？3【MIU404】 (ページ30)

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ゼロ#11 ページ30

2019年10月16日00:00

酷い頭痛で目を覚ますと明るかった空は真っ暗になっていて、夜になっていることが一目瞭然だった

『藍、志摩も？なん、で…起きろ、二人ともっ起きろ！』

久「おはようさん、よう眠れた？」

『んなわけがあるかよバーカ』

久「なあ俺と組まへん？」

『何言ってんだ？』

久「だって一人は凶暴な犬心の中で飼ぉとる刑事で、一人はワレをお荷物扱いする刑事でそんなんに板挟みにされてたらしんどいやろ」

『てめえ、二人をそんな風に言うんじゃねえ！』

久「なんで？事実やん、あんなんに囲まれてたらしんどいやろ、それやったら俺と組んだ方がいい警察のお仲間欲しかったんよ」

『組むわけねえだろ、俺がお前を逮捕すんだからよ』

久「どうやって？立つこともできてへんのに？ほんで捕まえる言えたな」

『誰が立てねえって？』

久「よぉ立てるなあでも足元フラフラやん」

壁に手を付きながら目眩や吐き気を感じながらも無理やり立ち上がり、頭を壁に勢いよくぶつけ痛みで感覚を誤魔化し頭から血を流す

『これでフラフラじゃなくなったな』

久「やっば頭イカれてるんとちゃうん？今すぐにでも殺されそうやわ」

『殺していいなら殺してやるよ』

久「あんたが一番凶暴やん、せやけど殺してええん？警察やろ」

『俺の相棒二人に手を出されてんだ逮捕だけで済むわけがねえだろ、俺は刑事を捨ててもてめえを許す気はない』

久「あんたが俺を殺したら夢ん中にいる相棒二人も同僚も上司もみーんな悲しむんとちゃうん」

『そうかもな、でも俺がお前を殺す選択をしなくてもこいつらは殺す選択をするそれなら俺がやる、こいつらには正しいままでいて欲しい手を汚すのは俺だけでいい』

久「なんやそれ随分キショい感情を向けてんやな」

『キショいなんて言うなよ久住…悲しくなんだろ！』

懐から拳銃を取り出し久住に向けて撃とうとするが、ロッカー似隠れていた久住の仲間に腹を三回刺される

久「残念やったなあ、後ちょっとやったのに」

『笑ってられんのも今のうちだぞ…俺が死んでたら、志摩も藍もお前を許さない』

久「そうかそうか、ほなおやすみおまわりわんわん」

壁に寄りかかって座り込み項垂れる

志摩ごめん、俺ミスっちゃったよ

藍ごめん、お前に辛い選択をさせる

ごめん

ごめん

＿＿＿＿＿＿＿ありがとう大好きで最高の相棒達