ゼロ#8 ページ27
東京湾マリーナに着き歩いていると伊吹に電話がかかる、電話の相手は志摩
伊「ええ？」
志「おい今どこだ」
『さあ？どこだと思う？』
志「Aまでいんのか！なんでいる！」
『ん〜？なんでかなあ成り行きで？』
志「ふざけるな今どこだ？」
伊「まあお互いさ自由にやろうぜ相棒なんて一時的なもんで解散したら終わり、もうどうでもいいよな」
志[伊吹お前盗聴なんて慣れないマネすんじゃねえよ]
伊「志摩のマネ〜」
志[聞け！どこまで聞いたか知らないけど俺は…]
電話を切る直前汽笛の音が入っただろうから志摩が来るのも時間の問題になり、急いでマリーナの受け付けで久住を待ち伏せる
久「こんちは〜郵便物お願いしま〜すGの11です」
伊「はいはいはいは〜い」
『で、なんだっけ郵便物？』
久「はい、この下辺りにボックスありませんかね〜艇置場の番号ごとに」
伊「あっこれか！うんうんうん、で10…何Gの？」
久「11です」
伊「11、ちょっと待ってね〜」
バインダーに挟まれてる紙をめくりGの11の郵便物の有無を確認する
『あっ！Gの11何も来てないですね〜』
久「う〜んそうですねどうも」
伊「はいよ…ここではトラッシュって名前なんだって？」
『似顔絵結構似てたな、ほら！』
久「誰ですか？」
伊「久住ってクズ野郎」
久「ふ〜ん」
伊「目黒では五味って名前だった、でトラッシュをググったら「ガラクタ」って意味だった」
久「へえ〜」
『クズにゴミにガラクタ』
伊「『なーんで？』」
尋ねる時の2人の顔は普段の明るさの面影もなく真剣で怖い顔をしている
伊「俺らはさお前と話がしたいねん」
久「ふ〜ん」
伊「なあ久住はさ何がしたいの？クスリ作って若い子に売って、ダメじゃんしかも相棒まで殺しちゃってさ」
久「相棒？」
『エトリ、2人で組んで暴力団使って稼いでたんじゃねえの？』
久「あれはただの人形や」
伊「じゃあ久住にとって人なのは誰？」
久「何や人情バナシけ、ああ？熱血デカやな」
伊「だって分かんないんだもん！」
久「ハハッ分かってどうすんねん」
伊「『許すかどうか決める』」
久「お前らは神様か、何であんたらに決める権利があんねん許されたくないわい、言うとくけどな俺は大したこと何もしとらん、作りたいヤツがクスリ作って使いたいヤツが使て、人形になりたいヤツがなった」
話しながら手に持っていた瓶をバケツの中に捨て、紐付きの青いバケツを手に取った
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作者名：隣の芝青 | 作成日時：2023年9月24日 23時
