ゼロ#4 ページ23
場面は変わり、志摩はRECと会っていた
志「どうも」
R「10日、10日も拘束された」
志「当たり前です警察に爆破予告のメールを…」
R「俺じゃない久住のやつが俺のパソコン乗っ取ってそれで勝手に…」
志「あなたのパソコンの中には久住が入った痕跡は一切なかった、ウイルスのメールもなかった」
R「だからそれも久住が…」
志「あなたが出てこられたのは俺が録音した音声があったおかげ、通話の相手が久住だったっていう証拠にはならなかったが第三者が介在した証拠にはなった」
久住との連絡の時に志摩ボイスレコーダーをつけていた、そのおかげでRECは10日という拘束で済んだ
志「助けられましたね大嫌いな警察に」
RECの自宅に行くと警察にパソコン等が押収されており、随分と簡素になっている
R「何もない…」
志「パソコンもサーバーもじきに戻ってくる」
R「今ネットで俺のことって…」
志「「ナイトクローラーRECの自作自演」「警察を脅迫なんて末期」「本名は児島弓快」」
R「ああ〜っ俺じゃないのに！本名まで」
志「今まであなたが晒してきた人達もそうだったのかもしれませんね」
その言葉にRECは真っ青な顔をした、自分の行為の恐ろしさを身をもって体験したからだろう
志「久住を捜してみないか？このまま負けっぱなしで終わっていいのか？」
R「俺に警察に協力しろって？」
志「警察じゃない俺に協力しろ、なんせ警察はルールが一番、久住はそれをよーく分かって盾にしてる警察官やってる限りあいつに勝てる気がしない」
R「あんた警察やめるの？」
その言葉に一瞬考え込む、自分の口から出た言葉は無意識に辞めたいと思っていたから出た言葉なのだろうと、そこで自覚した
志「そうか…俺やめたいのかもな」
R「はっ？」
志「うん、やめたいのかもしれない強くて清くて正しい警察官でいることに、もう疲れたわ」
R「やめるにしてもこのままじゃ終われないそういうことか、どうすりゃいいの？借りは返すよ助けてもらったし、俺もやってやりたい、何すればいい？」
志「このスマホケースの販売元を探りたい、特殊なクリスタルで日本国内では取り扱っていない、こういう捜査は警察だと時間がかかる」
R「ネットの集合知なら探せる、でも探してることが久住本人にバレるかも」
志「そこなんだよな〜」
R「久住にバレずに注目を集める方法、俺のアカウントが使えないとなると注目を集めんのからして難しい」
志「注目…注目…久住の似顔絵さらしてみるか？」
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作者名：隣の芝青 | 作成日時：2023年9月24日 23時
