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Aside



助けてもらったのに失礼なのは分かってる。


いつかちゃんと謝りに行こう。



あの建物から出たあと早足でサバナクローに戻り自室に駆け込む。


幸いな事に僕の部屋は一人部屋。



だから良かった。


こんなにガタガタと震えているところをここの寮の奴らに見られたら、ただでさえこんな僕はヒョロいんだいいカモになるに決まってる。



今日はもう早く寝よう。



と思って大変な事に気づいた。

僕のヘッドホンがない。



多分……いや絶対あの建物に置いてきたんだろう。



あぁ、あれがないと僕は……


僕がヘッドホンをするのには理由がある。

周りの音を聞きたくないからだ。


うるさいし、嫌なことかばっかりが耳に入ってくる。


寝るか音楽を聞いてないとあの日の事を思い出してしまいそうで…………



いやだ、とどんなに悲鳴を上げてもぐちゃぐちゃとやめてくれなくて……あぁやめよう。




今から取りに行こう。

そう思って自室からでて廊下を数歩歩いた途端誰かの足音が聞こえてきた。



やだ、こわい


僕の中はその言葉をでいっぱいになった。





情けなく廊下の壁にもたれ掛かり目を瞑り蹲る。



『……はぁ、……ひゅっ…けほ、……』


何故か上手く呼吸が出来なくて苦しい。


涙が頬伝ったが拭えない。





「…………あ?んなとこで何やってんだ」




『はっ、は…ゲホッ…』


「…………ッチ」




するといきなり何かが僕の体に触れた。


『さわっ…んな、!』







涙で滲む目を開けてて何かを振り払うと寮長の手だった。




「……ッチ…ちゃんと息しろ……深呼吸だ。」


『っふ、はっ…は、……』


「そうだ。取り敢えず俺の部屋に連れてくぞ。」



1度振り払ったにも関わらず寮長は僕の背中を不器用ながらにさすってくれた。





『はぁ、…はっ……』


「落ち着いたか。……ったく面倒かけやがって。」


『…も、もう大丈夫…です。…………すいません。めいわく…かけて…』



今日はなんて厄日なんだろう。


小鳥との時間は邪魔される、頭痛くなったし、変な1年に絡まれるわ、ヘッドホンをおいてくる……



そして今は寮長にまで迷惑をかけようとしてる。



「はぁ……あのなそんな青白い顔でふらふらされたらこっちが迷惑なんだよ。」



体が宙に浮いて寮長に姫抱きをされたと理解するのに時間はかからなかった。

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かふぇもか!(プロフ) - え、神ですか?更新頑張って下さい! (9月28日 7時) (レス) id: 67da7e264d (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - えっすごい好きです!!!!!更新停止なのすごく悲しいです、再開してくれたら嬉しいです! (2022年1月22日 20時) (レス) id: 568bb71bb9 (このIDを非表示/違反報告)
うぇーい←おい - ふーん...泣いた←更新待ってます!がんばってえええええ← (2021年4月14日 0時) (レス) id: 9a18975db5 (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり(プロフ) - 更新停止中に泣いた…待ってます!!続き待ってます!! (2021年3月25日 9時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)
すこ - とっても面白いです!更新待ってます!作者さんにこの想いを届けよう! (2021年2月13日 14時) (レス) id: 58a1d0c06a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:終わりの芝生 | 作成日時:2020年6月8日 18時

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