【呪術廻戦】壊れかけの人形【男主】

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悟「ババ抜き知らねぇの？」


ある程度説明が終わり五条悟様がそう聞いてきた。


『…はい。』

悟「ふーん。じゃあ、今日はトランプ使って色んなゲームやんねぇとな。」

『……？』

悟「いつでも遊べるように、しっかり覚えとけよ。」


ニヤリとわらう五条悟様に首を傾げながらも返事をした。




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悟「うん、ちょっと待て。お前強すぎない？」

傑「表情が全く変わらないから本当に強いね。」


僕の手持ちのカードが無くなった。

家入様はあと1枚。


傑さんは2枚で五条悟様も2枚。




傑さんが家入様のカードを取って家入様があがる。


ここからは傑さんと五条悟様の一騎打ちだった。




硝「どう？面白かったでしょ？」

『はい。』


向かい側にいた家入様が此方に来てそう言った。

始めて遊ぶ、という事をしたと思う。


胸がワクワクして楽しい。


硝「なら良かった。……さ、クズ共さっさと決着つけろー」

そう言った家入様は2人の方を向いて負けた方つまみになるもの買ってこい、と笑っている。




悟「あ゛ー！！お前絶対イカサマしたって！」

傑「ふふっ、なんの事かな？」



どうやら決着が着いたらしい。

五条悟様が負けたらしい。


硝「じゃあ、五条。つまみな。」

傑「私はお菓子。」


悟「へーへー。……お前は？」

『……ぇ』


立ち上がった五条悟様が僕の方を向いてそう言った。


『ぁ、て、手伝います。』

悟「ばぁか違ぇよ。何が欲しい？」

『…ぁ……えと…？』



欲しいって……何を？

どういうことかわからない。


悟「…じゃあ、俺のオススメのお菓子でも買ってきてやるよ。」

『は、はい。』


ん、と言って微笑した五条悟様はそのまま歩いて外に出てしまった。



硝「アイツの態度変わりすぎ。本気なのかなあ、てかライター切れちゃった。」

傑「硝子、煙草はやめろって言ってるだろ。」



家入様って煙草吸うんだ。

……年齢的に大丈夫なのだろうか。




というか、あれ以来3人は僕のこの汚らわしい手になにも触れてこなかった。

気を遣わせてしまったという事がすぐに分かる。


ババ抜きが始まる前に手袋を取りに行ったけど何も聞かれなかった。


それがただ単に助かった。

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