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「だから何故こんな事も出来ない!?」

「誰に向かって反抗してんだ?」

「使えねぇ道具は必要ないんだよ。捨てられたくなきゃ死ぬ気でやれ」

「母さんなんて呼ばないで!!!気持ちが悪いわ!!道具が私に話しかけないで!!」



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『っは…ぁ……はぁ…』


最悪の目覚めだった。


カーテンの隙間から見える空はまだ薄暗い。


昨日は電気を付けたまま寝てしまったらしい。



再び寝る気にも慣れずベッドから起き上がり電気を消してから洗面所で顔を洗う。


鏡に映る自分の顔は酷く無表情だった。


装備されているタオルを適当にとって顔を拭いた。


そして衣装ケースから制服を取り出す。

昨日の制服はズボンが血で汚れてるから洗濯中だ。

制服は予備がたくさんある。


静かで薄暗くて少し寒い部屋の中で制服に着替えた。


手袋は…まだ付けなくていいや。


少し散歩でもしようかな。

携帯を見ると時刻は4時過ぎ。

全然大丈夫だ。


物音を立てないように自室をでる。


階段を降りて共同スペースを抜けて外にでた。



足は包帯で固定されてるから昨日とは違って全然歩ける。



校舎内を歩き回って昨日の猫がいた所に来た。


そこにはまた猫がいた。


『おはよう、昨日はごめんね。またお邪魔してもいいかな?』

「にゃん」


昨日と同じように横にズレてくれたのでまた木の幹に寄りかかるように座ると猫もまた、昨日同様僕の膝に乗ってきた。


『……もしかしてここは君のお家だったりする?』

「んにゃん」

『…ここがお気に入りの場所なの?』

「にゃん」


猫と他愛もない会話紛いな事をする。


『僕も君のように猫になりたい。』

「にゃ〜ん」

『それで誰にも見つからずに死にたい』

「んなぁ」

『ま、絶対叶わない事だけど。』



猫が僕の膝の上で丸くなった。

そして大きな欠伸をするとそのまま目を閉じた。


さっきまでは寝る気が起きなかったけど猫の暖かい体温と猫が寝ているのを見て僕にも眠気が襲ってきた。


『少しだ…け……』


そして目を閉じた。

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終わりの芝生(プロフ) - きゃんでぃべあさん» 夏油くんなら真顔で人の精神余裕で抉ること言ってきそうだなって思ったので……ありがとうございます!頑張ります! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
終わりの芝生(プロフ) - 成瀬さん» ありがとうございます!! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
終わりの芝生(プロフ) - トサカ頭に悪い奴はいないさん» うわぁ!嬉しい!!ありがとうございます!!頑張ります! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
終わりの芝生(プロフ) - 黒猫静さん» ありがとうございます!神だなんてとんでもない笑頑張ります! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
きゃんでぃべあ(プロフ) - 夏油くんのぶりっ子ちゃんに対しての言葉が面白かったです(笑)ストーリー性めっちゃ好きです!更新頑張ってください! (2021年1月10日 18時) (レス) id: f7948ae81a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:終わりの芝生 | 作成日時:2020年12月30日 13時

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