【呪術廻戦】壊れかけの人形【男主】

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Aside


……たしかこの辺り…あった。


駅の近くの廃墟ビルはここしかないらしいし、ここで間違いないよね。



携帯と目の前のビルを交互に見て確認。



確かに呪霊がいる……ここは2級か。

うん、直ぐに倒せる。



薄暗いビルの中に入っていくと中はススやら蜘蛛の巣やらでとても汚かった。


階段を使い、呪霊がいるであろう所に向かう。



1つの錆びれたドアを開けると中にはお目当ての呪霊がいた。


ゆっくりと歩いていく僕にやっと気づいたのか、呪霊は戦闘体制をとった。


そしてそのまま僕に襲いかかってきた。


……なんだ、そっちから来てくれるなら行く必要なくて助かる。


そのまま変な雄叫びと共に襲いかかってきた呪霊は僕に当たる前にジュワッと消えた。


正しくは祓われた。


つくづく思う。僕の術式は楽だなって。


本人は棒立ちして手を銃のようにかまえるだけである程度の呪霊は祓われてくれるのだから。



薄く息を吐いたあと携帯を再度見て、次の場所を確認した。




突然だけど僕は家の人から直接、あと上の偉い人からも直接任務が来る。

しかもどんどん追加されるから基本的に帰るのは深夜を過ぎる。


もう慣れたからいいけど。


家の人が上にも媚び売って僕の事を好きに使えと言った時から上からもたくさん任務がくる。


偶に、これ僕がやることじゃないよね。って思うのもくる。


本当はうんざりだけど、上の人は僕の事を少し気に入ってるらしくて偶に家の人に僕の事を褒めているらしい。

その日は家の人の機嫌がいいから楽。



なんて考えながら公園について、一級の呪霊を祓う。

やっぱり一級からだと僕の術式聞きにくくなるんだよなぁ。

まぁ、ステータス下げてくれるだけでも楽になるからいっか。



残るは……あそこの裏路地か。

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