episode.20 ページ21
｢どうしたの？急に相談したいなんて｣
｢えっと実はね、｣
あのお出かけから2週間ほど経った頃。
あの女やトントンくんとはなにも出来事は起こらなかったが
ようやく相談相手であるらんらんとの予定が合い真昼間のカフェで話すことが出来た。
会って早々彼は冒頭の言葉を私に投げかけてきて若干戸惑ってしまったがなんとか昨晩までにまとめてきた結論を彼に伝える。
｢私トントンくんのこと好きかもしれない。｣
らんらんは予想外だったのか目と口を開かせている。
そんなに意外だと思ったのだろうか。
｢それで相談内容なんだけど｣
｢いやいやいやちょっと待って！？｣
本題に入ろうとしたところらんらんに無理矢理遮られた。
何をそんなに取り乱しているのかと不思議で仕方が無い。
私が疑問に思っていることに気づいたであろうらんらんは落ち着きを取り戻しつつ私に問いかけてくる。
｢好きってloveの方で？｣
｢多分ね。｣
｢いつから？｣
｢つい最近気づいたばっかりだよ。｣
興奮気味に聞いてくるらんらんに間違えがないように的確に答えていく。
｢そっかそっか、Aちゃんトントンのこと好きなんだね。｣
確認するように言われたその言葉と安堵したような声色はやはり彼に相談しようとして正解だったと思う。
それはともかく先程遮られた肝心の質問内容に話を戻さなければ。
｢それでここからが重要なんだけど｣
｢あぁ、さっき言おうとしてた相談内容のこと？｣
｢うん。私恋愛したことないからどうすればわからないんだよね。｣
私が真剣にそう伝えると彼は突如大笑いし始めた。
……私は真面目に悩んでいるのに何がそんなに面白いのだろうか。
ちょっとした恨みを込めて顔をジッと見つめるとらんらんは半笑いで謝ってくる。
｢Aちゃんトントンと付き合いたいんでしょ、だったら｣
｢いや別に付き合いたいとは思ってないよ。｣
彼の言葉を今度は私が遮る。
彼がびっくりした表情に一瞬に変えたのを今度は私が笑いそうになってしまう。
｢好きなのに？｣
｢だってトントンくんが私を好きになるとは限らないじゃん。だったら友達のままでいた方がいいんじゃないかって思うんだけど、どう接したらいいかわからなくて……｣
私が言葉を紡いでいくのに比例してらんらんの顔が怖くなる。
それが恐怖に感じてしまい声が最後の方につれて小さくなってしまったのは許して欲しいと切実に思う。
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名無し(プロフ) - みにょんさん» コメントでのご報告ありがとうございます。ちゃんと調べてからやるべきでした、すみません。次の題名が決まり次第すぐに変更させていただきます……！これからも短編集共々よろしくお願いいたします!! (2017年3月31日 14時) (
レス) id: 85c42c6600 (このIDを非表示/違反報告)
みにょん(プロフ) - 初コメ失礼します。他の作者さんの作品とタイトルが同じなので、変更なさった方が良いかと。因みに、そちらもwrwrd！に関する作品です。最後に…短編集から楽しませていただいてます!いつもありがとうございます！ (2017年3月31日 11時) (携帯から) (レス) id: 6f670b6b03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2017年3月26日 18時
