episode.13 ページ14
事件は唐突に起きた。
｢ちょっとお話したいんですけど…｣
昼休みになりいつも通り食堂へ行く途中
今朝、大先生が言っていた女性に声をかけられた。
正直に言ってとても面倒だ。
こっちは私が毎回食べている日替わり定食が待っているというのに……。
そう思うもここで断れるほどの勇気を持ち合わせていない私は頷くことしかできない。
そんな私を見て彼女は踵を来た道へと返す。
お昼ご飯食べる時間あるかなぁ…。
呑気なことを考えて気を紛らわしながら私は彼女について行った。
ついた先には隣の部署が使っているのであろう会議室。
もちろん昼時は誰も使わず電気すらついていない状態だ。
振り返った彼女は普段男性に見せている顔ではなく
まるで鬼のような形相をしており軽く怯みそうになってしまう。
ここで目をそらしたら
ここで逃げたら
どうなるかわかってんだろうな？とでも言われてるような気がしてならない。
男が絡んだ時の女性は本当に怖いとつくづく思う。
｢たしかAさんでしたっけ？｣
｢そうですけど、何か用ですか？｣
喧嘩腰で返答したが内心恐怖でいっぱいだ。
どうせ大先生のことなのだろうが私は本当に無関係だ。
早くこんな恐怖から抜け出し日替わり定食を食べたい……
｢なぁんだ、Aさん大先生の浮気相手っていうからどんだけ可愛いと思ったら全然そんなことないじゃない。｣
ネット用語を使うとしたらまるで『www』を使うようなバカにした言い方。
なんだこのケバい女。
噂通り性格悪すぎるだろ。
そりゃあ安物の化粧品を最低限にしか使わないからブスなだけであって
この女みたいに男に媚びたいとかこれっぽっちも思ってないから。
なんて心の中では言葉を並べてみるも現実は上手くいかない。
さて、この状況をどうしようか。
｢私、大先生とは無関係なんですけど｣
｢はぁ？そんな訳ないでしょ、私この目で見たから。｣
そういうことでこれから関わんないようにね〜
なんて一方的に言い彼女は会議室から出ていった。
そういうことで、の意味もわからないし
そもそも無関係だって言ってんだろ。
あぁ段々と苛立ちが募っていく。
とりあえず念願の日替わり定食を食べに行こうと携帯を取り出し時間を確認する。
うわっ本当に最悪。
まさかの休憩時間終了まであと5分。
これは諦めるしかないかぁ
若干泣きそうになるも自分の部署にトボトボと私は歩き出した。
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名無し(プロフ) - みにょんさん» コメントでのご報告ありがとうございます。ちゃんと調べてからやるべきでした、すみません。次の題名が決まり次第すぐに変更させていただきます……！これからも短編集共々よろしくお願いいたします!! (2017年3月31日 14時) (
レス) id: 85c42c6600 (このIDを非表示/違反報告)
みにょん(プロフ) - 初コメ失礼します。他の作者さんの作品とタイトルが同じなので、変更なさった方が良いかと。因みに、そちらもwrwrd！に関する作品です。最後に…短編集から楽しませていただいてます!いつもありがとうございます！ (2017年3月31日 11時) (携帯から) (レス) id: 6f670b6b03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2017年3月26日 18時
