幸せになれなかった神様【ONEPIECE】【ワンピース】 (ページ5)

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５.理解と同情ページ5

私の信憑性のない話を聞いて、ここにいる人たちは、話をちゃんと聞いて、信じて、同情してくれた。

ｻｯﾁ「A!なんか食いたいものあるか?俺っちが作ってやる！」

『食べ物…?食べ物って…何？』

ｴｰｽ「しらねぇのか?何か食ったこともないのか？」

『食べたこと…ない…神はﾀﾋなないから、普通の人がしてることでも、ないの…』

ﾏﾙｺ「結構言葉も曖昧だしな…。案外本当かも知れんねい。」

『ねえ、私の力を利用しようとしてるの…だから優しくしてるの…?』

　私は優しくしてくれる彼らをみて、怪しく思った。疑り深いって思われてるかな…けど、怖い…怖いの…また裏切られたら…やだ…やだよ…

ｻｯﾁ「食いもんを知らねぇなら、俺っちが教えてやる！ちょっと待ってろよ…」

　頭に長い髪の毛を乗せたあの人は、何処かへ行ってしまった。

ｲｿﾞｳ「お嬢…お嬢は本当に神なのか…?」

『うん…天候も、人類…生物…天使…悪魔…幽霊…なんでも従えさせられる…私の表情によって、思いによって、天候は変わる。』

『笑顔は晴れ…悲しみや苦しみ、悔しさは雨…寂しいときは氷(ひょう)…怒りは雷…こんな感じ…』

　私が説明をしていると、さっき何処かへ行ってしまった人が戻ってきた。何やらいい臭いの物を持っている。

ｻｯﾁ「これ食べてみろ！」ﾆｺｯ

　私に微笑んでくれた。私は、こんな優しく微笑まれたのは初めてだよ…

『食べる…?』

ｻｯﾁ「口に入れて、空気を吸うように飲み込むんだ！」

　私は人が行った通りにした。

ｺﾞｸﾝ

『なんだか…今までに感じたことがないような…嬉しいような…満たされるような…』

ｻｯﾁ「そう言うのを美味しいって言うんだよ。」

『美味しい…?これが…?美味しい…美味しい！』

　こんなに良いものがあるなんて…私は今まで知らなかった。知る…楽しい…嬉しい…

　私はまだまだ知ってることが少なかった。嬉しい・悲しい・悔しい・苦しい・痛い・嫌だ・美味しい…これくらいしか知らない…

ｻｯﾁ「ん?どうしたんだ?全部食っていいんだぜ?」

『いいの…?ありがとう…』

　私はこの…食べ物と言うものを食べた。美味しい…!

　私は今初めて幸福を覚えた。