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瑠威視点
瑞「瑠威にぃ、私、彼氏ができたの」
ぼぅっと瑞希を振り返る
スプーンで掬ったカレーが落ちる
瑠「へぇ、」
瑞希が軽く笑う
瑞「明日、デートなんだ！……興味、無いよね…」
どこか悲しそうだった
瑠「良かったじゃん」
笑いかけると明るく戻った瑞希
瑞「明日、連れてくるね」
ーー
綾「お邪魔します」
昨日瑞希が言っていた彼は、少し夜威に似ていた
綾「初めまして。来栖綾斗と言います」
にこりと微笑む顔もよく似ている
瑞「今日は私が腕によりをかけて料理を作るからね！」
瑞希は昨日とはまた違う嬉しそうな顔をしている
瑞希は台所へ入っていった
リビングに残された彼が話し掛けてきた
綾「瑠威さん、瑞希さんからよく話を聞いています。とても良い兄だと。
最近行き詰まっていることも」
驚いた
瑞希が他人にそんなことを言っていたとは
夜威が死んでから確かに行き詰まっていた
行き場のない感情を胸の奥に押し留めて、
夜威が死んだという現実から逃れてきた
それがいけないことだってわかっていても
それでも他人に相談されて
心配されるなんて
苛々する
瑠「君には関係無いよね」
少しの怒気を孕ませて
綾「そうでしょうか」
しばらくの沈黙があったあと食事が運ばれてきた
それは夜威が好きだったグラタンだった
瑞「食べて食べて！結構上手に作れたから！」
彼は、いただきます、と手を合わせて食べ始める
瑠「俺、要らない。部屋戻る」
夜威が好きだったもの
夜威が居ないのに食べる気なんておきる訳がない
瑞「…そっか」
寂しげな視線を感じながら階段をのぼる
部屋に入って鍵を閉め、隅にうずくまる
瑠「夜威…俺はどうすればいい……」
・
ラッキーアイテム
革ベルト
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鶴丸詩音 - っ短かったけど、途中で涙がとまりませんでした (2017年10月7日 4時) (
レス) id: 9e4fde0052 (このIDを非表示/違反報告)
椎名冬雪(プロフ) - 彩松さん» 楽しんで（？）いただけているようでなによりです。これかもお願いします (2017年9月16日 14時) (携帯から) (レス) id: 6ecf7d6839 (このIDを非表示/違反報告)
彩松 - 夜威が死んだところから、涙が止まらなかった (2017年9月16日 12時) (携帯から) (レス) id: 9eede2b342 (このIDを非表示/違反報告)
椎名冬雪@テストのため低浮上。すぐ戻る(プロフ) - アオさん» ありがとうございます！ (2017年8月22日 19時) (携帯から) (レス) id: 6ecf7d6839 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 面白いです！ (2017年8月21日 22時) (レス) id: ce8af5c15e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白青冬 | 作成日時：2017年7月28日 17時
