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どれだけボコボコに殴りつけても怒りは治まらない
それでも湊は無抵抗で殴られ続けている
湊が耐えきれなくなったのか膝をついても、殴る手は休まない
瑞「ちょっと、瑠威にぃ！もうやめてよっ!!今はそんなことしてる場合じゃないでしょ!!」
そうだ、夜威…死んだかなんてまだ、分からない
救急で搬送された夜威は既に息をしていなかった
手術室から出てきた医師は、おくやみ申し上げます、と、まるで機械の様に告げていった
もう、泣くことしか出来なかった
記憶が無いほど久しぶりに、大声をあげて泣いた
瑞希は泣きながら背中をさすってくれた
夜威の葬儀はあっさりと終わり、家の中は毎日静まり返っていた
ーー
夜「兄ちゃん！」
夜威を恋愛対象として見始めたのは高校の頃
夜威は二年で一つ下の学年だった
毎日昼休みになれば教室に迎えに来て、一緒に昼飯を食べた
日に日にクラスの女子に人気になっていく夜威を見ていると、女子の方にイライラが募って、恋、という感情に気付いた
兄弟同士では告白も何か別のように感じたが、それ以来、夜威は“弟”で“恋人”だった
キスも沢山したし、デートにも何度も行った
事に及んだのも一度や二度じゃない
我が儘でも、独占欲を出しまくっても、夜威はすべて受け入れてくれた
ーー
夜威を失った事は、両親を失った時よりも大きな悲しみとなって押し寄せて来た
過去の事を思い出して、夜威が死んでからしばらく経ったはずなのに、
また涙が溢れてどうしようもなかった
瑠「…っ！夜威っ…うぁ、ぁぁ…」
・
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革ベルト
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鶴丸詩音 - っ短かったけど、途中で涙がとまりませんでした (2017年10月7日 4時) (
レス) id: 9e4fde0052 (このIDを非表示/違反報告)
椎名冬雪(プロフ) - 彩松さん» 楽しんで（？）いただけているようでなによりです。これかもお願いします (2017年9月16日 14時) (携帯から) (レス) id: 6ecf7d6839 (このIDを非表示/違反報告)
彩松 - 夜威が死んだところから、涙が止まらなかった (2017年9月16日 12時) (携帯から) (レス) id: 9eede2b342 (このIDを非表示/違反報告)
椎名冬雪@テストのため低浮上。すぐ戻る(プロフ) - アオさん» ありがとうございます！ (2017年8月22日 19時) (携帯から) (レス) id: 6ecf7d6839 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 面白いです！ (2017年8月21日 22時) (レス) id: ce8af5c15e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白青冬 | 作成日時：2017年7月28日 17時
