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孤児院の先生はただ優しかった
記憶も個性も何もかもを無くした私に
まるで宝物を扱うかのように接してくれた
先生は行けないと思っていた高校にも行かせてくれた
嬉しいと思った、でも
嬉しい反面とても怖かった
何処で前の自分の知り合いに会うのか分からなかったから
怖い反面とても嬉しかった
学校に通う経験が記憶を
引き起こしてくれるんじゃないかと思ったから
私は会いたかった
自分の家族に友達に
もちろん孤児院の子だって先生だって優しくしてくれる
優しさに甘えてるところだってある
それでも家族に会いたい、友達に会ってみたい
そんな思いが消えることは無かった
だから期待していた
きっとこの先の体験が自分の事を思い出させてくれるはずだと
その時が何よりも待ち遠しかった
ーーーーーーー
高校に入学しても幸いな事に嫌なことは一切無かった
友達と言えるくらい仲のいい子も出来た
その子は個性が分からないことも記憶が無いことも
それを含めてのAなんだからと言ってくれた
嬉しかった
よく分からないけど涙が流れた
その子のこと泣きながら抱きしめてるものだから
その子は少し困って笑いながらどうしたのって言ってた
特に意味なんてないしきっかけも理由も分からない
でも私の体がその子の言葉に対して全力で喜んでいた
抱きしめてしまうくらいには
ーーーーーーー
ある日突然その友達に言われた
「ね、見てA」
「この子雄英高校の1年生らしいよ〜」
「女の子の方ちょっとAに似てない？」
「え、そうなんだ、」
「似てる、？そーかな？」
「そうだよ！！」
「髪の毛の色変えたらまんまだよ！」
「え、そう？」
「でも私の髪白一色だし似合わなそう、、」
「今度一緒にやってみる？」
「楽しそうじゃない？！」
「楽しそうだけど絶対怒られるからやめとこ？？」
「やるならスプレーとかにしないと！！」
「スプレーかー、ちょっとめんどくさくない？」
「あ、ていうかさこの前の雑誌見た？……….」
ーーーーーーー
友達と別れた後ずっと考えていた
さっきの写真の女の子と男の子のこと
どうしてかは何も思い出せないけど
何処か引っかかるような感じがして
酷い不快感を覚えたような気がした
私の知り合いだったんだろうか
それともただの一方的な認識だったのだろうか
私の頭の中はそんな思考でいっぱいだった
明日友達に聞いてみよう
そんな事を思い浮かべながら意識はシャットダウンした
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偽名探偵 - 面白かったです 更新頑張ってください（≧∇≦） (2月27日 20時) (
レス) @page47 id: 75e241bf32 (このIDを非表示/違反報告)
真凜 - すごく面白かったです！ 続き楽しみにしてます！ (2023年3月11日 23時) (レス) @page47 id: 014b837bb5 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - すごい面白かったです‼これからの展開楽しみです‼更新ゆっくり頑張ってください‼‼ (2023年2月25日 20時) (レス) id: 67434a2a7f (このIDを非表示/違反報告)
イェーイ(プロフ) - 続き待ってます( ；ᵕ； ) (2023年2月5日 12時) (レス) id: 232b1d058d (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - すっごく面白かったです!!!!ヴィランに入ってくれるのでしょうか・・展開が楽しみです。更新頑張ってください応援してます!! (2022年9月30日 21時) (レス) @page45 id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏 | 作成日時：2022年3月8日 15時
