カードキャプターさくらアニメ沿い夢小説 (ページ4)

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素直と隠し事(３ページ) ページ4

「なんかすいませんね。服借りちゃって」
「後でちゃんと返せりゃいいよ」

騒動後、バイト帰りの桃矢と帰っていた。服が水で濡れた為、桃矢から普段着を借りたはいいが桃矢はウェイター姿のままなのを見るとちょっと申し訳ない気持ちになる。

私が勝手に遊びに来たのに本人は大して気にしていない様子だ。普段は意地悪なのに、こういう時は本当に優しいんだよなぁ。

「なんだよ、その顔」
「え？何が？」
「…なんでもない(ほんと、思ってることが顔にそのまんま出る奴だな…)」

するとフイッと顔を反らされた。何か気にさわるようなことでもしたかな…？でも、なんだか桃矢の頬が少し赤い気が…。きっと夕日のせいだな。

などと思っていると、今度は難しい顔をする桃矢。一体何を考えているのかは分からなかったが、その日桃矢からその理由を話すことはなかった。

思えばその頃から不思議なことが私達の周りで次々と起こるようになっていたかもしれない。