9＿俺から。 ページ9
いつもは。
「ひかるー」
「おいで、いのちゃん」
何ていって、広げられた腕の下に手を巻き付けて、光と温もりを確かめあってるんだけど。
今日はそういう気分になれなくて広げられた腕の上に手を巻き付けて思いきり抱き締めた。
そうすれば、必然的に俺の胸に光の顔が来るわけで。
ずいぶんかはよくなった俺のわがままボディーに光の顔が埋まって非常に苦しそうな声が聞こえた。
だけど控えめに腰に回された光の腕はやっぱり好き同士なんだなって実感させられるものだった。
「光、もう、寝る？」
少したって光を解放してあげると涙目で欠伸を噛み締めて我慢する光が見てられなくて声をかける。
「いや、まだいのちゃんのご飯とか残ってるから。」
一度いったくらいじゃ絶対に説得出来ないことくらいは分かってるから。
「だいじょーぶ。ご飯済ましてきた。風呂は明日の朝入るし。ね?」
俺なりに対策はしっかりとってある。
「でも…」
渋る光に上目遣いで「だめ？」と首を傾ければ一発で妥協することも確認済み。
「じゃあ、寝ようか。」
いのちゃんは先にパジャマに着替えて。
と小さく付け足されて光と向かおうとしていた寝室とは真逆の洗面所に方向転換をした。
…渋々ね。
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わきやま(プロフ) - まなかさん» ありがとうございます！とても励みになります！かなり気ままな更新ですが最後まで読んでくださると嬉しいです (2018年3月17日 14時) (
レス) id: dd9838bc03 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - すごくおもしろいです！更新楽しみにしてます！がんばってください！ (2018年3月17日 12時) (レス) id: a5720fc72a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わきやま | 作成日時：2018年1月27日 13時
