39＿やぶ、 ページ40
不意にピーピーと言う音とともに車が止まった。
「薮さんはいりまーす」
メールでもうってるのだろうか、スマホから目をはなさずにマネージャーはそういった。
光を隠すように座り直す。
準備完了。
薮が入ってきたら何ていってやろうか。
よくも俺の光を！…？
＿いやいや、関係は秘密。
光をひどい目に遭わせやがって！…？
＿なんで俺がしってんの？って話だよな。
…というかそもそも、俺が知ってたらおかしくないか？
だって色々あったのは昨日のことだし光が帰ってきたのは昼頃。
きっと、薮は光に仕事が入ってないってわかっててやったことだから、まず、俺とあったなんて変な話だ。
それに、光はインドア派だから休日は家に出ないって薮も知ってるしな…。
うぅぅ、バカな俺。
こういうときに限ってお得意の適当も思い付かないよ。
がちゃ、とミニバンのドアが開きマネージャーがおはようございます。とスマホを胸ポケットにしまって言った。
薮の長い足が見えて、がくんっと音がする。
＿頭でもぶつけたんだろうか。
隣で震えが強くなる光に体を寄せる。
薮のおはよー、とのんきな声が聞こえた。
その瞬間俺は言葉を失っていた。
なにをいってやろうとか、
どういう風に痛めつけてやろう、とか、
頭で考えていたことが全て消えてしまったのだ。
薮は、笑っていたのだ。
いつものふにゃ、とした笑顔で。
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わきやま(プロフ) - まなかさん» ありがとうございます！とても励みになります！かなり気ままな更新ですが最後まで読んでくださると嬉しいです (2018年3月17日 14時) (
レス) id: dd9838bc03 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - すごくおもしろいです！更新楽しみにしてます！がんばってください！ (2018年3月17日 12時) (レス) id: a5720fc72a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わきやま | 作成日時：2018年1月27日 13時
