ファビアン.3 ページ5
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フ「思い出した時に思ったんだ
運命だって
きっと、思い出していなくても俺は
また君を好きになっていたと思う
Aでも、ももかでも
なんだって構わない
名前も過去も、身分もどうだっていい」
そう言うと、私から目を逸らさずに
ゆっくりと立て膝をついたファビアン
フ「愛してる、心から
すごく時間が、かかったけど
あの時の返事を…今の気持ちを
聞かせてください」
「私は…
私は、ファビアンやみんなを好きになる資格は
ないんだよ
死なせてしまったから
苦しめてしまったから」
フ「そんなの、関係な」
「でもね!
でもね、泣いてる時はいつも
ファビアンの匂いを感じるんだ
抱きしめてくれた時の温度も
優しい匂いも全部
思い出すのはファビアンなんだ
あのね、ファビアン
私も愛してるみたい」
フ「…ふははっ!!
みたい、って…なにそれ笑
仕方ないなぁ、お姫様は
ねえ俺は愛するお姫様をこれから何て呼べばいい?」
「ももか、山本ももかだよ」
フ「じゃあ、改めて
山本ももかさん、愛しています
俺と結婚してください」
「っ?!け、結婚」
フ「すぐに返事しないなんて悪い子だね
はい、しかないだろ?」
「は、はい!」
ふんわりしてて、優しいようで
実はちょっぴり意地悪な
私の王子様をやっと、見つけました
END
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作者名:シトロン | 作成日時:2019年11月3日 17時