グリーンの指輪 〜2〜

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「ヨーホー、調子はどう？」


なにも変わらず眠っているトリックに
話しかけて、少し髪を撫でた

思っていたよりも柔らかい髪は
サラサラと指から零れ落ちてしまった


「起きてよ…こういう時こそ、貴方が必要なのに

もうすぐ、戦いが始まる

デイビー・ジョーンズは強敵だし
ベケット卿は、ムカつくけど力はある」


トリックは、いつも私を心配してくれて
言葉には出さないけど、守ってくれていた

憧れの人…

でも、今はただ憧れているのか分からない

ファビアンに告白された時
一瞬、トリックのことが頭をよぎった

自分の気持ちが分からない
憧れか、恋か…




ト「プリンセスのキスで目覚めたかったが

なかなか、してくれないな」




「トリック！！」




ト「うるせぇな、こっちは病み上がりなんだ

それで、今はどういう状況だ？」


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