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巻き起こる竜巻
地にひれ伏す星章イレブン
目も当てられないような悲惨な光景がそこには広がっていた。
声にならない叫びをあげた宮津の手を孤峰が両手でそっと包み込んだ。
普段厳しい彼女にしては珍しい行動だった。
宮津を落ち着かせる彼女も、気が動転しているようでみていられないと言うようにフィールドの端に視線をやっている。
試合が星章側の棄権で終わりを迎えると、すぐに彼女は山城に連絡した。
宮津は唖然とした表情で固まったままだった。
「あのチームが恐ろしいか？」
「…本当に俺たちで戦えるんでしょうか？」
孤峰の全てを見透かすかのような透き通った瞳が宮津を捉えた。
彼の瞳にはわかりやすく恐怖の色が浮かんでいる。
孤峰はすっと席を立ち、宮津の手に小さなディスクを握らせた。
「帰ってこれを見ておけ。
答えはここにある。
それを見つけられなければ私達は王帝月ノ宮はおろか他のチームにすら勝てなくなるだろう。」
ディスクの背に貼られたインデックスシールにはかすれた文字で２年前の日付が記されていた。
どういうことだ、と問いただす前に彼女はスタンドの階段を駆け下りていった。
＿＿＿＿＿＿＿
まだちらほらと人のいるスタジアムの中を早足で移動する孤峰。
関係者エリアを突っ切り、選手用通用門前の廊下へ出ると、そこでは険悪な雰囲気で灰崎と野坂が対峙していた。
アレスプログラム、犠牲、化かしあい…
そんなフレーズが僅かに聞こえるだけだったが、事態の重さはなんとなく察しがつく。
咄嗟に物陰に隠れると、彼女が探していた人物がこちらに歩いてくるのがみえた。
「…鬼道」
赤いマントとゴーグルが特徴的な彼を静かに呼び止めた。
「孤峰か。」
薄暗い廊下でゆっくりと歩みを止めた鬼道に孤峰が数歩歩み寄る。
「お前が手も足も出ないだなんて去年の世宇子戦以来だな
…王帝月ノ宮、
何か裏がありそうだ。」
「やはり、お前もそう思うか。」
「あれを見ろ」
「…灰崎と野坂、か。
確か灰崎はお前の友人だったな」
「ああ、昔はよく
しかし今とは随分と雰囲気が違う。
野坂と…王帝月ノ宮と何か関係があるのかもしれない。」
二人の視線が野坂と灰崎に向いた。
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こころ(プロフ) - お気に入り登録しました。続きも頑張ってください (2019年1月7日 2時) (
レス) id: 9d28606b1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ(プロフ) - 青い闇の力さん» はまっていただけたなんてとっても嬉しいです！ありがとうございます。頑張りますね！ (2018年12月25日 22時) (レス) id: 57a3287d4c (このIDを非表示/違反報告)
青い闇の力 - はじめまして、見たとたんに、はまりました。!これからも応援しています。 (2018年12月25日 18時) (レス) id: 72678932a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！ゆっくりではありますが頑張って更新していきますね！ (2018年12月18日 21時) (レス) id: 57a3287d4c (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - ステキな作品ですね。これからも頑張ってください。 (2018年12月18日 18時) (レス) id: 87455f21ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきみ | 作成日時：2018年12月12日 7時
