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少年サッカーをやるものなら誰しも憧れる“フットボールフロンティア”、通称FF。
全国から強豪校が集うその大会は地区予選で勝ち進むのすら困難な熾烈な戦いだ。
そんな中、ここ２年間優勝候補として注目されている強豪校をご存知だろうか
頭脳明晰
品行方正
全国でも有数の進学校、“才秀院学園”のサッカー部。
彼らは２年前、突如として少年サッカー界にその名を轟かせた。
その流れるような寸分の狂いもない連携プレーを前に涙を飲んだチームは数知れず
会場で彼らの試合を観ていた観客は皆彼らのプレーに魅了されたという。
２年前の準決勝ではメンバーが“不慮の事故”に会い、たった10人で戦ったにもかかわらず、あの帝国と互角に張り合い、敗北したものの一躍話題のチームになった。
そしてこのチームを鍛え、導いたキャプテン《孤峰A》はその天才的な統率力とゲームメイクからいつしか“天才司令官”とよばれるようになった。
現在も青いキャプテンマークをつけてピッチに佇む彼女のイレブンライセンスには“孤高の天才司令官”と刻まれている。
《試合終了！圧倒的な点差をつけて勝利したのは才秀院学園！
やはり今年の〇〇地区予選一位通過は才秀院学園だーっ！！》
「才秀院学園、噂には聞いてたけどすごかったな〜！」
「相手チームは手も足も出なかったみたいゴスね」
「私、孤峰さんみたいな女子選手憧れだなぁ！」
才秀院学園の噂を聞きつけて隣の地区予選を通過した雷門イレブンもこの試合に訪れていた。
彼らだけではない、他の数々の強豪校が観戦に来て目を皿のようにして才秀院イレブンの弱点を探した。
「チェックメイト…これで地区予選も終わりか」
フィールドの中央に立った彼女が数歩先を読むその冷静で冷酷な双眸を相手チームに向けて言った
チームメイトを振り返ったその目も変わることなく冷たかった。
「気を緩めるな。ここからが正念場だ
くれぐれも基礎トレーニングを怠ることの無いように。」
キャプテンである彼女が放った言葉に返事を返すチームメイトはわずか数人。
それどころかベンチに座る控えの選手は小さく舌打ちをした。
険悪な雰囲気に彼女は気にしていないとでも言ったような様子でユニフォームの上からジャージを羽織り、荷物を手にする。
連携プレーが売りのこのチームの雰囲気はお世辞にも良いとは言い難かった。
彼らの功績は彼女の“事細かな”…言い方を変えれば“厳しい”指示の賜物だったからだ。
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こころ(プロフ) - お気に入り登録しました。続きも頑張ってください (2019年1月7日 2時) (
レス) id: 9d28606b1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ(プロフ) - 青い闇の力さん» はまっていただけたなんてとっても嬉しいです！ありがとうございます。頑張りますね！ (2018年12月25日 22時) (レス) id: 57a3287d4c (このIDを非表示/違反報告)
青い闇の力 - はじめまして、見たとたんに、はまりました。!これからも応援しています。 (2018年12月25日 18時) (レス) id: 72678932a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！ゆっくりではありますが頑張って更新していきますね！ (2018年12月18日 21時) (レス) id: 57a3287d4c (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - ステキな作品ですね。これからも頑張ってください。 (2018年12月18日 18時) (レス) id: 87455f21ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきみ | 作成日時：2018年12月12日 7時
