男装女子が入部したようです【ヤリ部】

4日目 ページ5

明美「はーい、じゃあ座って座って〜♪」

ポンポンっと肩を叩かれ、中央のソファに促される。


私はなんてところに来てしまったんだ……。


明美「じゃあみんな、自己紹介ねっ！僕はさっき言った通り、明美圭一だよ！そしてこっちは、僕の恋人の〜」


糸目「糸目幸士郎、よろしくね」


「こい、びと？」

明美「うんっ！ラブラブなんだよぉ！」


……男子校では普通なのかな、？


鹿谷「鹿谷樹。」

田村「田村。たむセンパイって呼んでくれてもいーぜ」


加島「俺は加島優！これからよろしくなっ」


遠野「遠野高志です、よろしく…」



みんな、個性が強そうな……。

でも、肝心なあの人がいない…


キョロキョロしていると、田村先輩に肩を抱かれた。


田村「お前…よく見ると結構かわいーじゃん」


顔が、至近距離に……


「っ……」


カァッと頬が熱を持つ。


その反応を見て、田村先輩が固まった。


田村「あ…えっ、と……」


急に田村先輩の目が、あっちいったりこっちいったり、オロオロし始めた。


明美「あれ〜？田村くんもしかして恋しちゃった？」


田村「あ"？！んなわけねーだろハゲ！！！」


明美先輩と田村先輩がわちゃわちゃしていると、ガラッと部室のドアが開いた。


「ピューーーーーんッ」


奇声を上げ、ドアから飛び入ってきたのは紛れもなく彼だった。

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