KINGの彼は２《K.Kawamura》【完】

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最近昂秀が倉庫に居ない。
学校に行ってるのかなと思って
久しぶりに登校してみたけど来ていなかった。

慎くんに聞けばバイクが完成して乗り回してるらしい。




『あれだね、昂秀は彼女できたら友達より彼女優先するタイプだね。』


慎「なにそれ(笑) でも多分俺もそうだよ？」


『えぇ〜…、たっくんも？』


拓磨「俺はゲームが1番。次に友達と彼女、先約優先。」


『彼女いるの？』


拓磨「居ないけど(笑)」


『まぁじゃないと毎日私と一緒にいてくれないか。』


慎「でもAもそうでしょ？彼氏ばっかりになりそう。彼氏にベタベタして甘えて重いって振られそう。」


『あり得そうすぎて怖いね、その予知。』


慎「まぁ今のところ 男見る目あるからそんなこと起きないよ。」




そんな話をしていたら昂秀が教室に入ってきた。




昂秀「はよ〜。」


『え、おはよ。どうしたの？』


昂秀「壱馬さんからAが登校するからお前も学校行けって連絡きて。」


『えぇ、わざわざごめんね？バイク、倉庫に置いてきたの？』


昂秀「いや、駐輪場置いてる。」




教室の窓から駐輪場を覗くと
昂秀のバイクがデカデカと置いてあった。




『本当だ、昂秀のバイクすぐ見つけられた。格好良いね。』


昂秀「当たり前じゃん俺の相棒なんだから。」




格好良いと褒めると凄く嬉しそうに笑うから、
全然バイクに詳しくないのに毎回格好良いねって言ってしまう。

思ってないわけじゃないよ？詳しくないだけ。

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