KINGの彼は２《K.Kawamura》【完】

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そんな私の気持ちを汲み取ってくれたのか
今日は特別に寝るまでウルフ居ってあげるな、
って壱馬くんが言ってくれた。




壱馬「俺がおらん間 何しよったん？」




ベッドに横になる私と、
ベッドに腰掛けて私の頭を撫でる壱馬くん。




『昂秀のバイク完成するの見届けようとしてた。』


壱馬「最近慎より昂秀との方が仲えぇよな？」


『昂秀 乙女だから。』


壱馬「なんやねん、それ(笑)」


『で、昂秀にバイクの後ろ乗せてって頼んだら、』


壱馬「は？」


『ダメって言われた。』


壱馬「……ならいい。」


『まだ免許とって1年経ってないんだって。』


壱馬「経ったら乗るん？」


『ん〜………、彼氏できてなかったらね、っていってた。』


壱馬「そ、。」




私の話に興味無くなったのか返事が素気なくなる。
それでも壱馬くんの手は私の頭をずっと撫でてくれてて、
それが気持ち良くて猫になった気分だ。




『昂秀とはなしてたら、けんたさんきて…、』


壱馬「おん、」


『はじめては、めんどくさいって……、』


壱馬「なんの話？」


『……ん…、いちからおしえるのも いいねって…、』


壱馬「ちょっと待て、寝んな。」


『…………ん…、』


壱馬「おいコラ、なんの話しやねん。……あかん、寝とるやん。………おやすみ、A。」




柔らかい何かがおでこに触れた気がするけど、
撫でてくれてた手が当たったのかなって思ってた。



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