KINGの彼は２《K.Kawamura》【完】

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夕方まで本当に何もせずただただ、2人で過ごした。
もう出掛ける時間だからとウルフを出ると
幹部室には陸さんと北人さんがいた。




北人「長い長い逢瀬でしたね〜(笑)」


陸「ウルフでやるのやめてよ〜？」


「あほか、やらんわ。」


北人「え、昨日からそこに2人でこもってて何もしてないの？」


「こんなとこでするわけないやん。」


陸「え、じゃぁ何してたの？」




そう言われてみたら何してたんだろ。




『おしゃべり…？』


北人「あの壱馬が！？」


『あの、って？』


「………気にせんでえぇから。」




無口な壱馬くんがってこと？
それともやっぱり硬派っていうのは嘘だった？
なんて考えながら4人で幹部室から倉庫に出る。




「じゃぁ、行ってくるわ。」


『うん、壱馬くん いってらっしゃい。』


北人「えー、壱馬だけ？」


『陸さんと北人さんもいってらっしゃい。』


陸「言わされた感(笑)」




歩き始めた3人に手を振っていると、
壱馬くんが振り返って戻ってきた。




『どうしたの？』


「忘れもん。」




そう言うと少しかがんでキスされた。




『へっ！？』


「おはよ があるなら 行ってきます もあるやろ。ほな、行ってくるわ。」


『………いってらっしゃい、』




こんな大勢の前でこんなことされて、
この場に残される私の身にもなって欲しい。



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