おとなりさん《K.Takechi》

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分かった、と頷くとアキラくんはすぐ警察に通報した。
なぜか関係のない武知さんも事情聴取されることになってとても申し訳なかった。





ポストに入っていたあのぐしゃぐしゃになった手紙も警察に渡し、防犯カメラに不審な人物はいなかったか、鍵穴が無理矢理こじ開けられてないか、部屋に誰か侵入した形跡はないか、全て調べてもらうことになりその間 私とアキラくんは武知さんの家で再び待機することになった。






『ほんとごめんなさい、明日もお仕事ありますよね？』



海青「夕方からなんで全然大丈夫です。白川さんもお仕事じゃないんですか？」



『ドラマの撮影があるんですけど、お昼過ぎからなんでなんとか…、』



海青「あれなら僕のベッド使ってもらっても大丈夫なんで。…あ、でも白川さんが嫌か(笑)」



『いやいや、嫌とかじゃ…、そんな烏滸がましいことできないです(笑)』






なんてやりとりしているとニタニタという表現が最適な顔をしたアキラくんが私たちを見ていた。





『……なに、その顔。』



アキラ「べつにー？海青くん優しいなぁと思って。この前、特番の時言ってた人って女の人じゃなくて海青くんだったんだなぁって。」



『あぁ…、うん。そう。』



アキラ「本人がいるのにあぁいうこと言って。匂わせだ、匂わせ(笑)」



『違うから(笑)』



アキラ「Love so sweet流れたの？」



海青「俺の目の前でそれ聞かんでええやん(笑)」



アキラ「え、気にならない？」



海青「………気には、なるけど。」



『ていうか、2人なんでそんな仲良くなってるの？武知さん、私には敬語なのに。』





2人して私を見てくるから思わず違う話題で話を逸らした。




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