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涼太side
僕がボイトレを再開してから、
2ヵ月と少しが経った。
そして、
僕がGENEのボーカルとして、
ステージに上がる日が決まった。
2週間後に行われるライブ。
GENERATIONSが初めて立ったステージで
僕は約1年ぶりにGENEの「片寄涼太」に戻る。
僕の周りには、
僕を支えてくれる人がたくさんいる。
そんな大切な人たちに、もう
悲しい思いはさせたくなかった。
−−−−−−−−
龍「なぁ、涼太。」
涼「ん？」
今日は久しぶりに龍友君の仕事が休みだった。
だから、当然
龍友君には秘密でやってる
僕のボイトレも休みで。
龍友君の家のリビングで2人で寛いでた時、
龍友君が突然、口を開いたから
何だろ、って耳を傾けた。
少しの沈黙の後、
龍「歌…歌ってみたいな、とか…思ったりせえへん？」
涼「…え…。」
龍友君の問いかけに、
心臓が、ドクンと鳴った気がした。
目の前にいる
龍友君の表情は
僕が覚えてる限りでは
見たことがないほど、
悲しそうだった。
龍友君は今まで、
記憶を失った僕を
何も言わずに
支え続けてくれた。
一人になりたい時もあっただろうに、
龍友君は、どんな時も
僕の隣に居てくれた。
龍「…あ…ごめんな。…忘れて…今の。…何でもない。」
龍友君は僕に表情が見えないように、
顔を背けた。
でも、
僕には龍友君の
今にも溢れ落ちそうな涙で潤んだ瞳が
目の奥に、くっきりと焼きついてしまった。
涼「龍友君…何で…泣いてるの…？」
僕は龍友君の顔に手を伸ばして、
目の縁に貯まってる涙を拭った。
龍「ごめんな…涼太…。カッコ、悪いよな…。ｸﾞｽｯ…涼太の前じゃ…泣かないって…決めてたのにな…。何でだろ…。」
こんな龍友君は、
初めてだった。
いつだって、
龍友君の背中は
お兄ちゃんのようで。
僕には、その背中が大きく見えてた。
けど、今
目の前で震える背中は
とても小さく感じた。
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りぃちゃんまん(プロフ) - 更新ありがとうございます(;_;)泣いてしまいました(;_;)SHUULINさんが書く物語、大好きです(;_;) (2018年7月7日 23時) (
レス) id: 135be6bc3b (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - はじめまして！気になって読み始めたのに、気付いたら号泣してました。更新待ってます！ (2018年6月18日 1時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - こんばんわ。一気に読ませて頂きました。続きが気になって仕方がありません。楽しみに待ってます。 (2018年6月16日 23時) (レス) id: 8cae488022 (このIDを非表示/違反報告)
SHUULIN(プロフ) - 数寄れおさん» コメントありがとうございます！これからも「守りたい。」をよろしくお願いします！ (2018年6月14日 9時) (レス) id: bbe2538ee5 (このIDを非表示/違反報告)
SHUULIN(プロフ) - 梨さん» いつもコメントありがとうございます！梨さんにそう言って頂けて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2018年6月14日 9時) (レス) id: bbe2538ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHUULIN | 作成日時：2018年1月27日 23時
